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 2016年12月31日をもって解散してしまった、国民的アイドルグループSMAP。その後の去就が注目されていたが、新年早くも公開された木村拓哉(44)のドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)の平均視聴率が14.2%だったことが驚きを持って迎え入れられている。

 解散騒動の原因と言われているキムタクに、世間の風当たりは厳しい。だが視聴率は好調。何がきっかけだったのか。ジャニーズに詳しいライターが語る。

「番組は職人気質の外科医に初挑戦するというもの。20個目の役柄とはいえ、それだけではこの視聴率はなかったと思います。やはり解散騒動での、悪者の顔を見てやろうという思惑が視聴者に働いたのではないでしょうか。良くも悪くも、昨年もっとも注目を集めた芸能人ですから」(ジャニーズに詳しいライター)

■ビートたけしの予言があたる?

 気になるのは、解散後のメンバーの活躍だ。全員、ジャニーズ事務所には残留しているが、育ての親とも言われている元マネージャーが退社した今、彼らに仕事を取ってくる人がいないのだという。

「ビートたけし(69)が『芸能界は甘くない。キムタクと中居以外の3人は危ないんじゃないか』と言っていましたが、まさにその予言が当たりそうです。人気が急落したとはいえ、キムタクは良くも悪くも、キャラだけは非常に立っているので、一定のニーズがあるのです。これからもドラマの主役はぼちぼちあるでしょうし、ルックスの衰えが見えるまでは、TBSもテレビ朝日も、使うとは思います。往年のファンがいますからね。でも、今の視聴率は解散騒動のオマケみたいなもの。これからがキムタクの真の実力が問われる時ですよ」(芸能プロ幹部)

 抱かれたい男ナンバーワンから、SMAPを解散に追い込んだワガママ男との評価に成り下がってしまったキムタク。高い視聴率は、空回りしているキムタクを心配で見ている人が多いのかもしれない。

文・海保真一(かいほ・しんいち)※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。