−40kg痩せた!テッパンだけど効く「プロ直伝ダイエット法」
食欲の秋、実りの秋の到来は、ダイエット女子にとって嬉しい反面、スタイルをキープしたりダイエットと両立するのに苦労しますよね。
だけど気温が下がるこれからの時期は、痩せやすい時期でもあるんです。なぜなら外気温が下がると、体温を維持するためにエネルギーが使われるから。それなのに太ってしまう人が多いのはなぜでしょう?
そこで今回は、自らも約40kgの減量に成功しそれを維持、そしてダイエット指導でも延べ350kgものクライアント様の脂肪を落とした筆者が、本当に痩せられて、キープできる方法をご紹介します。
■1:カロリー計算はやめる
2015年8月にイギリスの医学誌BMJオンラインで、カロリー計算に使う手間や意識を食品の栄養価に向けるべきだという論文が発表されています。この論文によると、カロリーばかりを重視するのではなく、食べる食品の質に視点を向けるべきだというのです。
例えば脂質は1gあたり8kcalあるとされていますが、この脂質もサラダ油とEPAやDHAといったオメガ3脂肪酸では体に対する作用が全く違います。サラダ油は身体を酸化させ、脂肪細胞を大きくする一方、オメガ3脂肪酸は血行をよくし炎症を抑え、脂肪燃焼を促します。しかしどちらもカロリーは同じです。
■2:基本は食事のバランス
三大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質)とビタミン、ミネラルがバランスよく摂れているかが重要です。
三大栄養素はエネルギー源となったり、エネルギーを消費する筋肉を作ったりします。しかしそこにビタミンの働きがないとエネルギー代謝も行われず、ビタミンはまたミネラルの力を借りないと上手く機能しません。
そこで筆者がいつも勧めるのは、野菜とタンパク質(肉・魚・大豆や大豆製品・卵のいずれか)は毎食。1日1度は海藻ときのこ類を摂ること。野菜もレタスやキャベツといった淡色野菜だけでなく、にんじんやブロッコリーなどの緑黄色野菜も野菜全体の三分の一は摂ること。これはおかずとして摂るのもいいですし、味噌汁の具などで摂ってもかまいません。
■3:何を食べるかと同じく、どう食べるかも重要
一時期、“食べる順番ダイエット”が話題になりましたが、ブームが終わったと忘れてしまわず、ぜひ継続しましょう。野菜、海藻、きのこ類など食物繊維の多いものから摂り、次にタンパク質、ご飯やパンなどの炭水化物は食べても最後にすることを“習慣化”しましょう。
そして噛むことを意識すること。そうすると食べるペースが自然に遅くなり、満腹感が得られやすくなる上に、消化器官に余計な負担がかかりません。そしてご飯を食べる場合にこの食べ方であれば、ご飯を食べるころには冷めています。冷めたご飯のデンプンはレジスタントスターチに変わり、血糖値を上げにくく食物繊維と同じような働きさえしてくれます。
冷めたご飯が美味しくないと感じるのは、よく噛めていない証拠。しっかり噛めば唾液に含まれる炭水化物分解酵素によってデンプンが分解され、甘味や旨味を感じることができます。
■4:こまめに動く
運動がどうしてもできないという人は、とにかくこまめに動くことです。絶対に1時間以上、座りっぱなしにならないことを心掛けましょう。座りっぱなしでは、太もも裏の血管が圧迫され、血流やリンパの流れが悪くなりがち。しかも脂質の分解酵素リパーゼは筋肉の動きに刺激を受けて活性化されるため、動かないと脂肪が分解されてエネルギーに変えられにくくなってしまいます。
いずれもとても地味なことですが、これを“習慣化”することで太りにくく痩せやすい体づくりをすることができます。できることから取り入れてみてくださいね。
【参考】
※ shift focus from calorie counting to nutritional valur of foods fo heart health, say experts
【筆者略歴】
※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。
【画像】
※ Kiian Oksana / shutterstock