超絶美人アリスママの服は、はだけてしまったのか「食戟のソーマ弐ノ皿」9話

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週刊少年ジャンプで連載中の原作・附田祐斗、作画・佐伯俊のコンビによる人気マンガの第2シリーズ「食戟のソーマ弐ノ皿」の第9話が放送された。


試食リアクションを分類する


食戟のソーマの見所の一つと言えば、試食後のリアクションだ。実はこのリアクションは大きく分けると二種類になる。

一つ目は脳内でのリアクション。そのパターンは様々で、鴨肉を食べて「この鴨になら抱かれたい…!」とオペラを歌いだしたり、リンゴのリゾットで顔がリンゴの王子様にキスされて眠りから覚めたりと完全に自由。不味いイカ料理によって、エロ漫画さながらにイカの足で全身をまさぐられた女子高生もいる。

もう一つは現実のリアクションだ。こちらはかわいい女の子が食べても、感じているような表情をする所に留まってしまう。漢方料理を食べてマッチョになったおじさんもいたが、これはそう見えるほど精気が漲っているという表現で、実際にマッチョになったわけではないので現実のリアクションに分類される。

アニメ内の料理ガチバトル“食戟”において、重要なのは実は派手な脳内リアクションではなく、現実のリアクションだ。それは会場内に居る誰もが、試食者の反応をハッキリと確認できるからだ。

審査員の服をはだけさせたヤツの勝ち!わかりやすい!


創真が通う遠月学園の総帥である薙切仙左衛門は、本当に美味い物を食べた時、なぜか勝手に服がはだけてしまうという物理的に有り得ない癖を持つ。この癖を学園内では敬意を持って“おはだけ”と呼び、食戟においておはだけを出させたほうが有利になるのは常識になっている。

秋の選抜決勝戦。サンマ対決の審査員を務めるのは薙切仙左衛門と、遠月リゾートの総料理長兼取締役会役員を務める堂島銀。そして三人目は薙切インターナショナルの統括者である薙切レオノーラだ。

この超絶美人は、日本語を片言しか話せないデンマーク人だ。薙切アリスの実の母親でもある。そしてアリスいわく、なんとこの薙切レオノーラも“おはだけ”を持っているという。公共の場でそれはまずいとザワツク会場内。期待度が高まるテレビの前の視聴者達。一体どうなってしまうのだろうか?

果たして、アリスママの服はどうなってしまうのだろうか?


一人目に給仕したのは黒木場リョウだった。新鮮な秋刀魚を主役に、海老やムール貝など数種類の魚介類をまとめて煮込む。アリスとの毎日の真剣勝負からヒントを得て、これを耐熱シートに包んでオーブンで仕上げた“秋サンマのカルトッチョ”は、開いた瞬間香りが爆発した。さらに黒木場は、ハーブバターでさらに味と香りを強める工夫を仕込んでいた。

このカルトッチョに仙左衛門の服はおはだけを見せてしまう。堂島銀も脳内で裸になり青い海に飛び込む。そして肝心のレオノーラもおはだけを見せた。

なんとレオノーラは本当に美味い物を食べると、片言の日本語がはだけて、流暢に喋りだすという癖を持っていた。これが彼女なりの“おはだけ”だったのだ。困惑しながらもホッとする会場内。意味が分からないとツイッターが荒れる視聴者達。
続いて給仕したのは、葉山アキラだ。葉山が作ったのは“炙りサンマのカルパッチョ”。得意のスパイスを多様せず、あえて香りを引く事によって新鮮なサンマの香りを引き立てた。

当然のようにおはだけを見せる仙左衛門。黒木場以上の評価だ。そしてレオノーラの脳内では、“正射必中”胸にサラシを巻くセクシーな衣装で、サンマの矢を見事に弓道の的のど真ん中に突き刺していた。そして、視聴者達のツイッターは一定の欲求が満たされたらしく、少し落ち着いていた。

創真が見せる主人公限定、二段構え料理


最後に登場したのは主人公である幸平創真。“ぬかサンマの炊き込みご飯”を給仕した。二人にサンマの質で勝てなかったものの、ぬか漬けにすることによってサンマを最高の素材に仕上げていた。

しかし、かなりの高評価を得るも残念ながら創真の料理は仙左衛門をはだけさせるまでには至らなかった。そして他の二人もすでに箸を置いてしまっていた。

創真「おかわりいかがですかー?」

誰も食べようとしない。審査を終了しようとしたその瞬間。なんとも言えない香りが堂島銀の鼻に突き刺さる。

創真「俺のサンマ料理はまだ完成していないんすよ」

出た。後攻攻めの特権。主人公しか許されない二段構え料理。おそらくは全てのグルメバトルの主人公が見せた事のある必殺技だ。これを使って負けたヤツなど見たことがない。

果たして、創真の二段構えの正体は?そして、それを食べたレオノーラはどうなってしまうのだろうか?さすがは決勝戦、絶妙なタイミングで続きは9話だ。

(沢野奈津夫)