死刑囚達の緊急ラスボスオーディション開催か「ファイアパンチ」17話

写真拡大

Web無料漫画配信サービスジャンプ+にて「ファイアパンチ」第17話が配信されている。トガタ製作映画において、ドマはアグニのラスボス失格になってしまった模様。


「アグニを一緒に殺そう」

急に現れたトガタ監督に、ベヘムドルグの英雄的存在ユダも、弟を殺されたジャックも抗うことは出来なかった。トガタは窓から見えるビルを爆破してみせる。そして国中に爆弾を仕掛けた事を伝え、二人を従わせた。爆弾を仕掛けたのは主人公側の人間で、やられているのは人間を人間として扱わない超悪者なのだから不思議なやりとりだ。

ジャックは国中の爆弾を探させに、ユダにはアグニの宿敵ドマの元への案内を要求する。アグニの復讐相手を確認したかったからだ。しかし、ドマは檻の中で精神を病んでいた。上半身裸で泣きながら出してくれと懇願しているだけのただのおじさんだった。

「ドマってすげー悪いヤツで、舌を出して笑うんじゃないの?常に女を犯してるんじゃないの?」

希望するラスボス像とあまりにもかけ離れていたドマを見て、映画が台無しだと泣いてしまうトガタ。それに対して再生能力の祝福者ユダがラスボスに立候補する。

「(アグニには)もっと派手な祝福に殺されて欲しいんだけど」

ユダもトガタ監督のお眼鏡に適わなかったようだ。そして驚くべき事実が発覚する。戦える祝福者は、すでに全てトガタが殺してしまったという。ベヘムドルグは大した兵力を持っていなかったのだ。

「ファイアマンが負けて苦しむ所を撮りたい。その方が絶対に面白くなるから」

トガタ監督は、アグニに死んで欲しいと思っているわけではなさそうだ。しかし“死んだら死んだでそれもあり”ぐらいに思っているのかもしれない。

そして最終手段。バトル漫画の王道である地下に眠る死刑囚の部屋に…

ちょっと右の人から祝福見せてみて?



今まで出て来た主要祝福者は、再生能力6人、消えない炎1人、電気1人、鉄1人、人の怪我を治す1人だ。能力バトルとしてはありえない偏り方だが、少なくともやっと新しい祝福者が見れそうだ。

ということで、次話は死刑囚達の緊急ラスボスオーディションが開催されるだろう。「ちょっと右に人から祝福見せてみて?」「ファイアマンを倒す意気込みは?」「今までやった一番悪いことはなんですか?」トガタ監督はどこをポイントにラスボスを選ぶのだろう?ドマへの勝手なイメージから考えると、ただただ悪くて、ただただ強ければいいのかもしれない。

しかし、ここはベヘムドルグ。死刑囚達は悪くて捕まっているわけではない。ただ、祝福が強力過ぎて捕まっているだけなのだ。悪いのは国の方なのだ。

つまり、死刑囚達はちゃんと凶暴なのかがわからない。ドマ同様に精神を病んでいないだろうか?すごい祝福を持っていてもそいつ自体はメチャクチャ良いやつの可能性もある。おじいちゃんかもしれない。おばあちゃんかもしれない。せっかくの良い感じの悪者でも、トガタが気に入らなくて殺してしまうかもしれない。

今まで主な祝福者は、再生能力6人、他人を再生する能力1人、電気1人、鉄1人。能力者バトルとしてはありえない偏り方だ。果たして新しい祝福者はいるのだろうか?トガタ監督のお眼鏡に適う悪者は現れるのだろうか?気になる続きは、8月22日だ。
(沢野奈津夫)