日本各地にはそれぞれの街や地域の方々がこよなく愛し、磨き上げられてきた絶品グルメが必ず1つや2つ存在する。

しかしその絶品グルメは、ほとんどの場合地元の人にとっては「常識」や「当たり前」のため、その街や地域以外の人にはなかなか知られることがないのが、現状である。

今回ご紹介するのは、新潟県新潟市のバスセンターで味わう事ができる新潟市の誇るB級グルメ「イタリアン」だ。

・新潟市の誇るB級グルメ「イタリアン」とは?
ここで言う「イタリアン」とは、イタリア料理の事ではない。

1959年、新潟市で甘味喫茶「みかづき」を経営していたオーナーが、東京の甘味喫茶店でソース焼きそばを味わったことから発明された、新潟市発祥のオリジナルB級グルメ、それが「イタリアン」なのだ。

焼きそばとイタリアンスパゲティの融合によって偶然から生まれたB級グルメは、今や新潟市民にこよなく愛されており、ソウルフードの1つといっても過言ではないだろう。

・焼きそばとスパゲティの融合、それが「イタリアン」
イタリアンの土台となる焼きそばは、太めの中華麺ともやしなどの具材は香ばしいソースで炒められており、それだけでも成立する味わい。

その土台にシンプルな味付けのトマトソースが加えられたものが、新潟市が誇るB級グルメ「イタリアン」だ。

見た目からは想像があまりつかないのだが、食べてみると不思議と味わいが非常にマッチしている事がわかる。

トマトソースは甘みと酸味を楽しめるようなシンプルな味わいで、ソース焼きそばの持ち味をぐっと引き出しており、太めの中華麺とモヤシはその食感を楽しむ事ができる。

もちろん添えられた細切りの白ショウガの甘酢漬けも見逃せない。


・「イタリアン」はバスセンターでも味わえる
実はこの「イタリアン」、新潟のソウルフードの1つであるバスセンターのカレーが味わえる、万代(ばんだい)のバスセンターの2階に存在しているのだ。

つまり、バスセンターに行けば、カレーもイタリアンも同時に味わう事ができるという、旅行者にとってはとても嬉しい場所なのだ。

少しカレーの香りがただよう1階からエスカレーターで2階に上がり、「イタリアン」を味わう、まさに新潟グルメのハシゴ旅を楽しむ事ができるのだ。

その場所、その場所でしか味わう事ができない、そんなグルメを味わうためにその場所に行く。

そんな旅もまたいいのかもしれない。

そして、その味わいの違いによって、自分の育ってきたことを深く顧みることもできるだろう。

そんな旅はきっと自分自身の歴史そのものを味わう事ができるような旅となるに違いない。

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お店 みかづき 万代店
住所 新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 2F
営業時間 10:00〜20:00
休日 1月1日
お店のHP http://www.mikazuki-italian.com/