皆さんは、今年の夏の予定はもうお決まりでしょうか。近場に出かけるのも良いですが、たまには飛行機に乗ってどこか遠くへ旅をするのも良いですね。というわけで、今回は「羽田空港」にまつわるエピソードをご紹介します。


羽田空港「開港第1号機」のお客様は、だれ?



間もなくやってくる本格的な夏。
どこか遠くへ旅に出る予定などを立てている方もいるのではないでしょうか。
そんなとき、お世話になるのがやっぱり「空港」。
今回は、日本初の国営民間航空専用空港である「羽田空港」のお話です。

大田区にある羽田空港が正式に開港したのは、1931年。
昭和6年のことです。
当時の名前は「東京飛行場」。
旅行といえば、国内旅行は汽車、海外なら船がほとんどという時代でした。

そんな東京飛行場から記念すべき1番機が飛び立ったのは、昭和6年8月25日。
6人乗りのプロペラ機で、雨の中のフライトとなりました。
少人数しか乗れないこの飛行機、乗っていた数は、なんと6000。
どういうことだかわかりますか?
6000人ではなく、6000匹。
実は羽田の最初のお客様は人間ではなく、「虫」だったのです。

行先は中国の大連。
この飛行機に乗っている人間は、パイロットのみでした。
乗客は、松虫と鈴虫。その数6000匹……。
中国に住む日本人に、秋の風情を感じてほしいという、ふるさとからの贈り物でした。
出発時刻は午前7時30分。
今では3時間ほどで着く大連も、当時は12時間もかかったといいます。

簡素な空港であった羽田空港も、どんどんと拡張され、今では「日本で一番忙しい空港」となりました。
一日平均およそ778便も離発着するそうで、年間6千万人以上の人が利用しています。

そんな大忙しの羽田空港の最初のお客様は、秋の虫たちだったとは驚き。
リンリンと鳴らしながら空を渡る飛行機を想像すると、なんだか笑ってしまいますね。

文/岡本清香

TOKYO FM「シンクロのシティ」にて毎日お送りしているコーナー「トウキョウハナコマチ」。江戸から現代まで、東京の土地の歴史にまつわる数々のエピソードをご紹介しています。今回の読み物は「羽田空港、最初のお客様は?」として、7月19日に放送しました。

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<番組概要>
番組名:「シンクロのシティ」
放送日時 :毎週月〜木曜15:00〜16:50
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