意外な有資格選手もいる、パ・リーグの新人王争いに要注目!

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 新人選手の活躍が目立つ今季のプロ野球。なかでも高山俊(阪神)と今永昇太(DeNA)らが躍動するセ・リーグ勢に注目が集まる。

 しかし、一方のパ・リーグの新人王争いも、なかなか面白い展開になりそうだ。意外な有資格者もいる、パ・リーグの新人王を予想してみた。
(成績は5月23日時点)

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■【◎本命】茂木栄五郎(楽天)

42試合 打率.270(141-38)
1本塁打/19打点/4盗塁

 パ・リーグの大本命といえば、やはりこの男だ。早稲田大からドラフト3位で入団すると、チームの穴であったショートを完全に埋める働きを見せている。

 大学時代は強打の三塁手だったが、そのフィールディングはショートでも大きな問題はなし。171センチとやや小柄でプロで打撃が通用するか、いわゆる賛否両論選手であったが、否定派を黙らせる活躍を見せている。

■【○対抗】吉田正尚(オリックス)

21試合 打率.263(80-21)
0本塁打/4打点/0盗塁

 オリックスの開幕スタメンをつかんだ吉田正を対抗に指名。1番指名打者の面白いポジションをつかみ、シュアなバッティングを見せていた。

 しかし、4月末に腰椎椎間板症で登録抹消され、現在はリハビリ中。復帰後の活躍次第という注釈付きではあるが、まだまだ新人王圏内と見た。また大学日本代表の4番を務めた長打も魅力。自慢のフルスイングで本塁打量産体制に入ることも必須条件。

■【▲単穴】二木康太(ロッテ)

8試合 2勝5敗
防御率4.37

 高卒3年目を迎える二木も新人王有資格者。開幕からローテーション入りを果たし、念願の初勝利を挙げた。成績は今のところ平凡だが、ロッテの投手陣を考えると、出場機会には恵まれそう。勝ち星を積み重ねれば、昨年の有原航平のようにギリギリ新人王を狙えそう。

 ただ、今年は茂木が活躍している以上、防御率4点台では厳しいか。

■【☆大穴】高梨裕稔(日本ハム)

18試合 1勝1敗1ホールド
防御率2.04

 プロ3年目、25歳の高梨も新人王有資格者。昨季は2試合しか登板機会がなかったが、今季はすでにチーム2位の18登板。リリーフとして、どこでも使える存在に成長している。宮西尚生、マーティンに次ぐ、第3のセットアッパーとしてホールドを稼げるようになれば、推薦する声も上がるはず。

 2011年に日本ハムで新人王を獲得した榊原諒(元オリックス)も当時プロ3年目だった。そのときの登板数は60試合。高梨もフル回転&大活躍でいけば希望はある。

文=落合初春(おちあい・もとはる)

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