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 藤原紀香(44)が女優として、ひさびさのドラマ出演が決まった。「Amazonプライム・ビデオ」のオリジナル連続ドラマ『はぴまり〜Happy Marriage!?〜』に“とても55歳には見えない美人秘書”役で出演することが発表されたのだ。熊本地震に際しては“迷言”を連発、略奪愛が実った結婚劇もバッシングの嵐が吹き荒れた藤原は3月30日に歌舞伎俳優・片岡愛之助(44)と再婚を果たし、梨園の妻になったばかり。しかし、今回のドラマ出演をもって関係者の間では、「やはり梨園に専念する気はなさそうだ」と呆れられているようだ。

 同ドラマは、漫画家・円城寺マキによる同題漫画が原作。メインキャストは人気俳優のディーン・フジオカ(35)と若手女優・清野菜名(21)となかなか豪華だ。紀香はディーンの秘書役で、「55歳に見えない社長秘書という難役ですが、楽しんで演じたいと思います」と、コメントを寄せている。

 しかし、紀香は結婚後のブログで「彼が情熱を注ぎ続ける歌舞伎界の仕事を支えることが私の最優先」と綴り、自身の芸能活動については「その生活の中での出来る範囲」と表明していた。それゆえ、

「今は梨園について学ぶことが山ほどある時期。当然、女優の仕事はしばらく後になると予想されていたし、結婚後初の大事なドラマは豪華なものになると思われていました。ところが、この時期に地上波ですらないドラマしか出演オファーがなかった。女優としての評価は相変わらず低いものの、やはり本人は表舞台から引っ込む気はないのでしょう」(テレビ局関係者)

 こうした声が業界内外から聞こえるのも無理のない話ではある。

■露骨な“ゴリ押し”キャスティング?

 以前から自己主張が激しいことで批判されがちだった紀香だが、それにしても今回の出演は“失敗”に終わると見られている。

「ディーンは人気イケメン俳優ではあるものの、セリフが棒読みなのが気になります。また、ヒロインの清野は知名度が低く話題性に欠ける。さらに、ディーンの元カノ役に元AKB48・篠田麻里子(30)が抜擢されていて、露骨な“ゴリ押し”とパッとしない感が否めません。そこに紀香とあって、キャスティング的にも『一体誰が見るんだろう?』といった印象のドラマです」(前出・関係者)

 紀香の梨園入り初出演ドラマは、爆死どころか今後、話題にすらならなそうな雲行きだ。さらに懸念材料もある。熊本地震では「火の国発言」で集中砲火を浴びた紀香だが、あの失敗から教訓を生かせていないようなのだ。

「5月16日に茨城県を中心に発生した震度5弱の地震の翌日、紀香はやはりブログでこのことに触れた。冒頭で『大丈夫でしたか』と呼びかけていたのは良いのですが、続けて『(私は)晩ごはんを作ってるときでしたので すぐさまガスを止め、避難グッズを詰めていたリュックとスニーカーとマーシャ君(飼猫)を順に、小脇に抱え テーブルの下に身を伏せました』と、細かく報告。相変わらず地震の話題に食いつき、料理とペット愛アピールに余念がありません。梨園に入っても目立ちたいなら、下手なドラマに出るよりは“ブログ芸人”に徹していた方が良さそうなものですが」(週刊誌記者)

 本業の女優復帰作に漂ってきたのはもはや悲壮感のみ。紀香にとって批判よりも怖いのは、世間の話題にならなくなることかもしれない。

文・佐々木浩司(ささき・こうじ)※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。