「富士山麓 ALL NIGHT LIVE 2015」より

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 いまだに世間を騒がせ続けている元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)の覚せい剤事件。清原容疑者にクスリを流した群馬の密売人「シャブばばあ」と関係があるとされる男が逮捕されたり、元チームメイトで同じく覚せい剤で逮捕された過去のある野村貴仁氏(47)が変わり果てた姿でメディア出演したりと周辺の人物たちをめぐる動きもせわしない。

 そんな中、かつて清原容疑者が「アニキ」と慕っていたシンガー・ソングライターの長渕剛(59)の動向に急激に注目が集まっている。

■清原のシャブ仲間と名指し…新潮報道の衝撃

 清原容疑者が逮捕されると、メディアでは「芋づる式で有名人が逮捕される」と騒がれた。実際に警察が複数の有名人をマークしているとの情報があり、元野球選手や人気アスリート、有名料理人らの名前が取りざたされた。だが、いずれも「疑わしい」というだけで確たる証拠はつかまれてはおらず、各メディアは及び腰の匿名報道をしている。

 しかし『週刊新潮』2月18日号(新潮社)だけは違った。清原容疑者が親しい知人に「シャブ仲間」の一人として長渕の名前を上げていたとハッキリ実名で書いたのだ。

 同誌によると、2人は高級ホテルにこもって一緒に覚せい剤を使用するほど親密だった時期があり、うつろな表情でキマりまくっているツーショット写真も存在するという。清原容疑者の引退セレモニーで長渕がヒット曲「とんぼ」を熱唱するなど二人の蜜月関係は知られていたが、シャブ仲間でもあったとなれば大ごとだ。

 同誌の実名報道に対し、長渕サイドは一部メディアの取材に「弁護士を通じて抗議をするほか、名誉毀損を含めた法的措置を検討している」と激高。だが、今のところ法的に動いたとの情報はない。

「『週刊文春』が薬物疑惑を報じたASKAや清原が当初は『まさか』と思われながら結局は逮捕されたように、かなりの確証がなければ実名を報道することはない。もし間違いだったら社の沽券にかかわる問題になりますからね。『週刊新潮』も当然ながら相当な自信あってのことでしょう。長渕サイドにすれば事実の有無にかかわらず名誉棄損は成立しますが、もし裁判になって具体的な証拠を提示されたらとんでもないことになる」(スポーツ紙記者)

 ASKAや清原容疑者も薬物疑惑報道の直後に「法的措置を検討する」と息巻いたが、結局はどちらもポーズだけで動かず。最終的に逮捕されるという結末をたどっている。

■清原を見捨てた薄情さに疑問符

 これだけでも衝撃的だが、さらに長渕の「男を下げる」情報が出ている。

 記事によると、蜜月だった二人の関係は2014年春ごろに終焉。清原容疑者への警察の捜査が始まって『週刊文春」(文藝春秋)で薬物疑惑が報道されるようになると長渕の態度が急変し、突如として「絶縁」を宣言したというのだ。これを境に清原容疑者は「あの野郎は絶対に許せねえ」と長渕への憎しみを口にするようになったという。

 実際、清原容疑者と親交のあった人々は口々に「残念」「驚いた」などとコメントしたが、長渕は事務所の担当者が「今はほとんど交流もないので、特にコメントはない」とそっけなく答えただけだった。

「長渕といえば近年は男気あふれるキャラクターを前面に押し出している。もし清原が道を踏み外したことを知ったなら全力で止めるのが男らしい男でしょう。なのに一緒にクスリをやった挙げ句に薬物疑惑の火の粉から逃れるため、我が身かわいさで“兄弟分”を見捨てたのだとしたら情けない話です。長渕の生きざまやメッセージに共感しているファンを裏切ることにもなる。このまま黙っていたら疑惑を認めたも同然ですから、法的な場で決着をつけるべきでしょうが……」(同)

 清原容疑者は逮捕後の取り調べで「売人やシャブ仲間の情報を次々としゃべっている」(週刊誌記者)といい、こちらも男らしいイメージが崩壊。かつて「男の中の男」と称された両雄の株は落ちまくりだ。

 長渕は1995年に大麻取締法違反で逮捕された過去があるため、どうしても疑惑の目を向けられやすい立場にある。ファンの信頼に応えるためにも男を下げないためにも、正式に疑惑を払拭した方がよさそうだが……。

夢野京太郎(ゆめのきょうたろう)芸能から社会問題、ITニュースやヤバいスジの話題まで幅広くカバーするフリーのジャーナリスト。雑誌への匿名寄稿やゴーストライターとしての活動も多く、あまり表舞台には出たがらない性分。