上遠野太洸 待望のファースト写真集が発売中!「すべてをさらけ出した旅でした」
2010年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、華々しい芸能界デビューを果たした上遠野太洸。昨年放送の『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)では、人類を守る「プロトドライブ」から一転し、仮面ライダードライブを狙う「魔進チェイサー」、そして再び人類のために戦う「仮面ライダーチェイサー」と、ストーリーが進むごとに立ち位置が変わっていく激動のキャラクター・チェイスを演じて注目を集めた。実力派俳優へ上る道を着実に突き進む上遠野のファースト写真集『T』が発売中。3泊4日、バリ島での撮影ロケを振り返ってもらった。

撮影/後藤倫人 ヘアメイク/望月光 
取材・文/野口理香子 撮影協力/Awabees

壮大なスケールの自然に感動!



――写真集の発売が決まったときの気持ちは?

マネージャーさんにあまりにもさらっと言われたので、「あぁ、決まったのか〜」って一瞬受け流しそうになって、でも冷静になって考えたら、「えっ、待って、写真集出せるの!?」ってビックリしました(笑)。

――デビュー5年目、待望のファースト写真集ですから、うれしいに決まってますよね。

いままで悔しい思いもしていたんです。(鈴木)勝大や(佐野)岳っていう、同年代で同じ事務所で同じジュノンボーイ出身のヤツらが、僕より先に写真集を出していたので…。だから写真集を出せることが本当にうれしかったです。

――しかも海外でオールロケ! バリ島に3泊4日、行ってきたそうですね。

昨年の11月に行ってきたんですけど、バリは常夏なので暖かいというか、むしろ暑いくらいの気候で。それもあって、「ここは地上の楽園だ!」と思いました(笑)。景色も素晴らしいし、島の人もみんな優しいんですよ。

――撮影中、とくに印象的だった景色というと…?

本当に全部ステキでしたけど、ウオオオッてテンションが上がったのは、ライステラス。日本で言うところの「棚田」ですね。見渡すかぎりの絶景に圧倒されました。

――やっぱりスケールが違いますよね。

手付かずの自然がそこら中にあるのが新鮮でしたね。普段東京にいるから尚更そう感じるのかもしれないですけど(笑)。心も身体もリフレッシュしました。




――バリ島での食事はどうでしたか? インドネシア料理だとパクチーとかどっさり入ってそうですが、男性は苦手な人が多い印象なので…

僕はパクチーも好きで、日本でもナシゴレンとか食べてるくらいなので楽しめたんですが、スタイリストさんはパクチーが大の苦手で…苦戦してましたね(笑)。

――おいしい料理をいろいろ食べたと思うんですが、あえて1位を選ぶとしたら…?

どれもおいしかったので迷うけど、…印象的だったのは、ウブドの街で食べたバッソという肉団子のスープ。透明なスープに野菜やフォーも入っていて、地元の味って感じですごくおいしかったです。最後まで日本食が恋しくなることはなかったなぁ(笑)。

――街中も歩いたんですね。どんな雰囲気でした?

とってもにぎやかでした。日本人だなってわかると、お店の人が「これ買ってー!これ買ってー!」ってすごい勢いで話しかけてくるので、最初はビックリしましたけど(笑)。現地の女子学生たちとも話しましたよ、僕の拙い英語で(笑)。

――どんなお話を?

言葉はよく聞き取れなかったけど、たぶん「色白いね〜」って言ってたんだと思います(笑)。



ロマンチックな撮影のウラで…



――エレファント・サファリパークで、ゾウに乗る体験もされたそうですね。

最初に間近でゾウを見たときは、その大きさに圧倒されちゃいました。立派な象牙もついているし。

――普通、ゾウにそんなに近くまで近寄れないですもんね。

動物園に行ったって、柵の向こう10メートルくらい離れているところにいるのに、すごく大きいなって思うじゃないですか? それが目の前にいるんだから、ものすごい迫力ですよね。そのゾウの高い背中に乗せてもらって、パーク内をお散歩しました。

――楽しそう!!

思ってたより揺れたけど、心地よかったですね。僕を乗せたまま、水の中に入っていくんですけど、すごい不思議な感覚でした。楽しかったなぁ…。あと、ゾウの長い鼻にペシペシされました(笑)。

――ゾウからしたら、ものすごい優しくタッチしてくれているのでしょうけど…

そうですよね。でも僕からしたらけっこう強いぞ!?って驚いたり(笑)。あとゾウの鼻にちゅーしてる写真も撮影したんですけど、これにはウラ話がありまして…。ゾウの体って細かい毛で覆われているんですが、実はそれが針金みたいな硬さなんです。

――そんなに硬いんですか!

ちゅーしたときに、僕の鼻の中にちょうどその毛が入ってきて…。ヤバい、くしゃみ出そう…!みたいな。必死にこらえました(笑)。

――ロマンチックなシチュエーションなのに、実際はそんな事件が起きていたんですね(笑)。

でも、ゾウは可愛かったですよ。大きな瞳が美しくて…吸い込まれそうになりました。なんて言えばいいんだろう、思慮深いというか、賢者の目。何もかもを悟ったような…。

――ゾウの瞳には、上遠野さんがどんなふうに映ったのでしょうか(笑)。

ふふふ…どうなんでしょう(笑)。



タイトル「T」に込められた思い



――写真集のタイトル『T』は「太洸」のTだと思うんですが、ご自分で決めたんですか?

帰りのバスの中で、スタッフの方と話しているときにいろんな案が出て。シンプルなのがいいなって僕が言ったら、「『T』がいいんじゃない?」って盛り上がったんです。「try(挑戦)」や「treasure(宝物)」って意味も込められるし…。でもそのときは本当にそうなるとは思ってなくて(笑)。

――後日、タイトルどうしますか?って聞かれるものだと思っていたら…

いつのまにか決まっていたという(笑)。でもすごく気に入っています。一番喜んでいるのは岳なんですけどね(笑)。

――それはどうして?

オレのことを「T」って呼び始めたのが岳なんですよ。海外ドラマの『ゴシップガール』にハマってた時期に、岳にもDVDを貸したことがあって。『ゴシップガール』の登場人物って、お互いを「B」とか「S」とかイニシャルで呼びあうんですけど、それをアイツが気に入ったようで、ある日突然「よっ、T!」って呼んできたという(笑)。

――では上遠野さんも佐野さんのことを…?

オレは絶対「G」って呼ばないですよ(笑)。

――(笑)。

岳がオレをTって呼び始めたのは2〜3年前で、アイツもよく飽きずにずっと呼びつづけてきたなぁと。こうしてタイトルにもなったわけだし、あきらめないことって大事なんだなって思いました(笑)。