眉山家緊急家族会議「あさが来た」111話

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朝ドラ「あさが来た」(NHK 月〜土 朝8時〜)2月10日(水)放送。第19週「みかんの季節」第111話より。原案:古川智映子 脚本:大森美香 演出:中野亮平


111話はこんな話


あさ(波瑠)と惣兵衛(柄本佑)が久しぶりにふたりきりで話をする。家庭と朝ご飯を食べることがなかなかできないあさのさみしさを聞いたあと、惣兵衛は家族会議を行う。

偉大なるおなごはん


あさの弱音を聞いて、心の距離を縮めるかのように彼女の傍に座る惣兵衛は、ちょっと野生の動物のようだ。いいなあ、柄本佑。
ふたりっきりで話をするのは、はつと惣兵衛が結婚する前の7話以来! そのときの惣兵衛は「白蛇はん」時代で、相当感じ悪かったから、そりゃあお互い緊張するだろう。
お互い、わだかまりがなくなってほっとしたのか、あさは、義兄の前でだら〜んと足を伸ばし、立ち聞きしていた(もはやネタ化している)新次郎(玉木宏)を慌てさせる。
こうして、あさ、新次郎、はつ(宮崎あおい/大は立)、惣兵衛の4人が集まって、いろりを囲む。その様子を見て「けったいやな」とつぶやくのは、眉山家で最も存在感の薄い栄達(辰巳琢郎)。
栄達も菊(萬田久子)も立ち聞き状態。紙の扉の日本家屋は木などのドアで隔てた洋間より断然風通しがいいし、とりわけ貧しいはつの家は風通しが良さそうなので、なんでも聞き放題見放題。

もしも、あさが眉山家の嫁だったら、と想像する栄達と菊だったが、はつで良かったのだという結論にたどりつく。栄達の「偉大なるおなごはん(あさのこと)」という表現がナイスで、存在感の薄さを一気に挽回した。
あさに、家族がいつも一緒でうらやましいと褒められた惣兵衛は、気を良くしたのか、家族会議を開く。いろりを囲む眉山一家。いろりも風通しをよくするツールなのだな。
そこで、藍之助は大阪でやりたいこと(商い)をすることに。
はつは藍之助に3年の猶予を与える。やっぱ、ものごとの基本は3年なのかな。
「ようよう道いうのは自分らで探して歩かなあかんゆうことに気いついたんやな。」と惣兵衛。

眉山一家の決断に影響されたのか、あさもようよう(使ってみました)、千代(小芝風花)に自分の道を歩かせてあげようと決意する。
その時、新次郎は、ド々一(都々逸)選集を読んでいる。だら〜んとする気満々。

今日の小姑チェック


惣兵衛に聞かれたあさが、藍之助が年下のでっちたちに囲まれてもちゃんと働いてると答える場面に映ってる人たちが、森下大地より全然年少に見えなかった!
(木俣冬)

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