【海外発!Breaking News】ジカ熱の流行、遺伝子組み換えされた蚊が原因か(ブラジル)
中南米だけでなく、アメリカやカナダでも猛威を振るっているジカ熱。今回このジカ熱と関係が指摘されているのは、英国のバイオテクノロジー企業「オキシテック(Oxitec)」社がデング熱を媒介する蚊を駆除するために開発した「OX513A(遺伝子が組み換えされた雄の蚊)」の放出である。このOX513Aと雌が交配して生まれた蚊は、成虫になる前に死ぬように遺伝子がプログラムされており、熱帯病の流行を抑える秘密兵器として期待されていた。このたびのジカ熱もデング熱の原因となったネッタイシマカによってもたらされている。
オキシテック社がブラジル北東部ジュアゼイロにOX513Aを放つ実験を行ってからすぐの2015年7月の報告では「最初の数か月でデングウイルスを持つ蚊の地域個体群が95%以上減少した」としていた。しかし、このOX513Aが放出された地域こそジカ熱が蔓延した地域と重なるのだ。ブラジル保健省によると、2015年10月以降だけでブラジル北東部では「小頭症」と呼ばれる胎児の先天性の疾患が4000件以上確認されており、現在ブラジル全土での感染者は150万人に上ると発表。アフリカで1万1000人が死亡したエボラ出血熱を超える脅威になりかねないとしている。
最近、米バイオ技術開発イントレクソン社によって買収されたオキシテック社であるが、OX513Aに関しての報告では「これまでにブラジル北東部とケイマン諸島で放出したが、安全で環境に優しい」としておりジカ熱との因果関係を否定している。ジカ熱の有効なワクチンの開発が急がれるのはもちろんだが、熱帯病を撲滅させるはずのOX513Aが新たな危機を生み出しているのが事実であれば、事態の早急な解明が必要なことは言うまでもない。
出典:http://theantimedia.org
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

