ロシアの主要都市は主にヨーロッパ側にありますが、ウラジオストクという日本から飛行機で90分で行ける都市があることをご存知でしょうか? ロシアというと建物や人種もヨーロッパに近いイメージですが、ウラジオストクは地図を見ると、位置的にはかなりアジアです。

「ウラジオストクは、アジアなのか?ヨーロッパなのか?」と以前から疑問に思っていたので、実際に足を運んでウラジオストクに行って確かめてきました。

ウラジオストクは完全にヨーロッパ



成田国際空港から直行便が週3でありますが、航空券の値段が高かったため、ソウルを経由してウラジオストクに到着しました。

ウラジオストクに滞在してすぐにわかったことは、ウラジオストクはヨーロッパの雰囲気です。街並みもそうですし、人種も一部アジア人がいるものの大半は白人です。

私が長年、疑問に思っていた「ウラジオストクは、アジアなのか?ヨーロッパなのか?」という疑問はウラジオストクに着いてすぐに答えが出ました。


ウラジオストクはロシアのサンフランシスコともいわれており、確かに雰囲気はのどかで海も坂もあり、そっくりです。

日本の食品や自動車も



スーパーを訪れてみると地理的にアジアが近いことから日本の食品が沢山並んでいます。

ただ現地の食品に比べて2〜4倍の値段なので、日本の食品は高級品です。


ウラジオストクの車をチェックしてみると、ほとんどが日本車です。かなり古いタイプのものや日本の車検のシールが貼られているものがあり、日本から輸入したと思われる中古車が多かったです。

オシャレなカフェも沢山あるウラジオストク




ウラジオストクには沢山のオシャレなカフェもあります。

スターバックスなどの大手チェーン店はありませんが、現地のカフェもレベルは高いです。多くのロシア人は、カフェでコーヒーやティーを楽しんでおり、この空間だけみるとヨーロッパです。

現地人に聞いてみた!アジア文化を受け入れる極東ロシアの人々




ウラジオストク以外にもハバロフスクという都市が極東ロシアにはあり、そこでハバロフスク在住のタティアーナさんにアジア文化について質問をしてみました。

タティアーナさんによると、極東ロシアには高麗人や過去に強制移住をさせられた中央アジア人が1〜2割ほど住んでいますが、差別はなく、共存して生活しているとのことです。また地理的に中国が近いことから極東ロシアのロシア人もバスで中国に買い物や旅行に行く人が多いそうです。

地理的には非常に日本から近いものの、ほぼ日本人観光客はいません。現在、日本人は観光であってもビザの取得が必要ですが、ウラジオストクに限ってはビザなしでも渡航できるようにロシア側が検討をしています。もしビザなしでも渡航できるようになれば、もっと日本人にとって身近な都市になりそうです。
(小野田正史)