とりあえず、昨年11月のこのツイートを見てほしい。



器用にベッドへ潜り込み、飼い主さんの添い寝を待ち焦がれるこの“ギズモさん”(2歳の女の子)は、このツイートと前後してTwitterでの人気が爆発。約1年経った現在、アカウントのフォロワーは4万人近く(!)に膨れ上がっている。

マスクをかぶったような柄がインパクト大なギズモさんだが、お目々パッチリの愛らしいショットの数々に加えて、時おり動画でも登場。ぽっちゃり気味でペットドアにお腹が引っかかったり、窓拭きをする飼い主さんの手を飽きずに追いかけたりする天真爛漫(?)なキャラでもファンを魅きつけてきた。そんなギズモさんのこれまでの写真に未公開ショットや撮り下ろしショットなども加えた写真集『添い寝待ちneco ギズモさん』(税抜1000円、日本文芸社)が11月10日に発売される。



ギズモさんの飼い主であり、日々の写真に愛あるツッコミコメントを入れているマツオカ ユウさんに、ギズモさんの素顔や写真集の中身について素朴な疑問をぶつけてみた。
ギズモさんのアカウントをスタートさせたのは、「スマホで写真を撮っていたらメモリがいっぱいになってしまったので、アルバム代わりのつもりで始めました」というマツオカさん。飼い主さんから見ても表情の豊かさやバットマンのような黒白柄はとても魅力的だそうで、画像や動画が毎日続々アップされていることを考えると、この使い方も当然といえば当然?

そして“素顔のギズモさんをもっと知りたい!”という方(筆者含む)のために、普段の様子などをうかがったところ、
「とにかくお腹撫でられるのが好きな甘えん坊です。食にはあまり興味がないらしく、『それより遊べ!』という感じでいつも猫じゃらしを持ってきます」
とのこと。そういえば、使い込まれてボロボロになった猫じゃらしとのツーショット(?)を覚えている人も多いのではないだろうか。このギズモさんといえば“添い寝待ち”以外に、お腹を出して撫でてもらうのを待つ“モフ待ち”ショットも人気。



「(モフ待ちは)私が家に帰った時は必ずやりますね。あと、出かけようとしているのを察知するとわざとらしくお腹を出してきます。構って欲しいときの意思表示なんだと思います」

ちなみに、“添い寝待ち”“モフ待ち”以外に反響の大きかったショットは、キッズ向け番組『ピタゴラスイッチ』(NHK Eテレ)を初めて見せたときのこちらだそう。



例えば『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK BSプレミアム)などは猫を魅きつける番組としてよく耳にするが、ギズモさんにとってはあのクルクル動く“ピタゴラそうち”がとても興味深かったようだ。

また日々アップされる画像や動画へのこだわりをうかがったところ、
「iPhoneで撮ることが多いです。Instagramなどのアプリで色加工しています。写真を撮るときは、なるべく猫にストレスを与えないこと、Twitterにアップするときは、文章が写真と合っているかを意識しています」
とのこと。
そんなショットを選りすぐった写真集にはギズモさんの愛らしい表情がギュッと詰まっているのだが、その中からマツオカさん的お気に入りショットを選んでもらった。

「(お気に入りは)全部…と言いたいところですが、ヘッドホンにはまっている写真(写真集の21ページに掲載)は初めて大きな反響があったものなので、思い出深いです」



愛らしいギズモさんと、おしゃれで温かみのあるインテリアの組み合わせに思わずほっこりすることうけあいのこの写真集。マツオカさん曰く、
「『可愛い』というより『ちょっと笑える』をテーマに作ったので、少しでもクスッとしてもらえると嬉しいです!」
とのこと。

現在発売を記念した特設サイトでは、ギズモさんからの動画メッセージや“大人の事情”により掲載されなかったショットなども紹介されているので、味のあるショットの数々を写真集と合わせてチェックしてみてほしい。
(古知屋ジュン)