PK戦の末、ストークに屈す! 前回王者チェルシーが4回戦敗退…《キャピタルワンカップ》
▽先週末に行われたリーグ戦でウェストハムに敗れたチェルシーは、開幕から低調な戦いが続く。モウリーニョ監督の進退問題が報じられるなど、不穏な空気の中で迎えたキャピタルワンカップ4回戦では、リーグ戦3連勝中のストークのホームに乗り込んだ。ウェストハム戦からのメンバー変更は3点。ウェストハム戦の退場で出場停止のマティッチに代わってミケル、アスピリクエタとセスクに代わってババとオスカルが起用された。
▽その後も攻勢を続けるチェルシーだったが、30分過ぎにアクシデントが発生。相手との接触で脇腹を痛めたジエゴ・コスタがレミとの交代でピッチを後にした。さらに前半アディショナルタイムにはボックス内でパスを受けたウォルタースに見事な反転シュートを許すが、ここは古巣初対戦で燃えるGKベゴビッチの好セーブで凌いだ。
▽迎えた後半、先にゴールをこじ開けたのはホームのストーク。52分、ペナルティアーク付近でウェーランからパスを受けたウォルタースが見事なハーフボレーを放つ。これがクロスバーの内側を叩いてゴールネットに吸い込まれた。
▽前大会王者としてここで負けられないチェルシーは、ババとラミレスを下げてケネディとトラオレを投入。最終ラインを3枚にする攻撃的な布陣で同点ゴールを目指す。89分にはボックス右でパスを受けたトラオレに決定機も、ここは相手GKバットランドのビッグセーブに阻まれる。
▽それでもあきらめないチェルシーは後半アディショナルタイム1分、左CKからニアでズマが頭でフリックしたボールをファーのレミが拾ってゴールに蹴り込み、土壇場で同点に追いつく。さらに後半終了間際にはストークDFバーズリーが2枚目の警告を受けて退場となり、数的優位を手にした。
▽延長戦に入ると、試合の流れは完全にチェルシーへと傾く。数的優位を生かして攻勢に出たチェルシーは、アザールやトラオレ、ケネディに再三のチャンスが訪れるも、いずれの決定機も相手GKバットランドのビッグセーブに阻まれ、120分間のうちに試合を決めることができなかった。
▽互いに死力を尽くして迎えたPK戦では、互いに4人目まで成功し、決着は5人目に委ねられた。先行のストークのアルナウトビッチがきっちり決めた一方、チェルシーは5人目のアザールがGKバットランドにセーブされてしまい、試合は完全決着。GKバットランドが躍動したストークに屈した前回王者チェルシーが、4回戦で無念の敗退となった。
