まさかの貧乏ゆすり健康効果

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英ロンドン大学の研究者らは、死亡リスクのひとつとされる長時間座っている状態でも、貧乏ゆすりをよくしている人はリスクが高くなっておらず、場合によっては低下する例もあると発表した。

研究者らは座っている状態でもできる身体活動のひとつ、貧乏ゆすりに注目。1999〜2002年の間に、37〜78歳の英国人女性1万2778人の座っている時間と貧乏ゆすりの有無、頻度、それらの死亡リスクとの関係を調査した。貧乏ゆすりの頻度は、回数で「低(ほとんどしない)」「中(たまにする)」「高(よくする)」に分類している。

その結果、1日7時間以上座っている人は、5時間以下の人に比べ、死亡リスクが1.3倍となっていたが、貧乏ゆすりの頻度が中〜高の人は、7時間以上座っていても死亡リスクは増えていなかった。また、座っている時間が5時間以上6時間未満の人が貧乏ゆすりをしている場合、死亡リスクは低下していた。

発表は米予防医学会誌「American Journal of Preventive Medicine」オンライン版で、2015年9月23日に掲載された。

参考論文
Sitting Time, Fidgeting, and All-Cause Mortality in the UK Women's Cohort Study.DOI:10.1016/j.amepre.2015.06.025 PMID:26416340

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