甲子園大会第1回出場校の100年の夏の歴史を振り返る 〜久留米商編〜

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 1896年創立以来、ブリヂストン創業者石橋 正二郎氏を始めとし、日本の産業経済界に数々の人材を輩出している久留米商。久商の愛称で親しまれる久留米商も第1回甲子園に出場していた。今回は、久留米商の甲子園100年の歴史を振り返ってみる。

47年ぶりの出場を果たした第44回大会では準優勝!

現在の久留米商のユニフォーム

【久留米商の甲子園】久留米商は第1回大会初戦で和歌山中と対戦するも、2対15と悔しい惨敗を喫する。その後はしばらく夏の甲子園出場はかなわなかったが、1962年第44回大会に47年ぶりとなる甲子園出場を果たし、見事準優勝に輝く。この大会で優勝した作新学院は、当時初となる春夏連覇を達成。そして久留米商としては、久々の甲子園を準優勝で飾ることとなった。

 続いて久留米商が夏の甲子園に姿を見せるのは、1983年の第65回大会。この年といえば、PL学園の桑田 真澄(2013年インタビュー)、清原 和博のKKコンビが1年生ながら大活躍をした年である。

 久留米商は、PL学園と対戦とはならなかったが、準決勝で横浜商に2対12で敗れベスト4という結果に終わった。さらにKKコンビが3年生となった1985年第67回大会にも久留米商は出場。1回戦、2回戦と順調に勝ち上がるも、3回戦にて滋賀県代表甲西と戦い敗戦。甲西との戦いは延長11回までもつれる接戦となったが、力一歩及ばず、1対2の惜敗となった。

【現在の活躍】1985年以降は甲子園出場が叶っていない久留米商。しかし、その強さは県内屈指となっている。近年では、2013年春季九州大会優勝や、県内大会でも毎年上位に食い込む戦いを見せる。しかし、強豪ひしめく福岡大会を勝ち抜くことは簡単なことではない。1992年の第74回大会にて西日本短大附が優勝して以降、夏の甲子園で目立った活躍が見られない福岡県勢ではあるが、第1回大会出場を誇る伝統の久商として、甲子園の舞台に再び姿を現し、夏を盛り上げてくれることに期待がかかる。

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