水菓子×焼き鳥 青いゼリーに包まれた「水菓子やきとり」は本当にウマいのか?

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一口に「やきとり」と言っても、種類がたくさんあるってご存じですか?
愛媛県今治市は串に刺さないし、福岡県久留米市は豚、鶏、馬肉と何でも串に刺すし、埼玉県東松山市は豚のカシラ肉などをピリ辛の味噌だれで食べるし……。どうやらエリアによって、様々な特色があるようです。

いや、それだけではない。時期的にも、バリエーションがある模様。“ご当地やきとり”のフードエンターテインメント施設「全や連総本店 東京」は、7月17日〜8月31日までの夏季限定で、ひんやり冷たい水菓子そっくりの『水菓子やきとり』(税別280円)を販売します。

どういう状況か、おわかりになります……? カツオの1番だしで味付けした冷たいブルーゼリーで、柔らかくジューシーな鶏のもも肉をコーティングしてるんです。結果、「見た目は水菓子」なのに「食べたらやきとり」という新ジャンルを確立!
「和食で用いる一番だしをベースに使っています。あと、青色をどうしても使いたかったので(笑)」(担当者)
青色って、食欲減退色として有名ですよね? そのカラーと食べた時のおいしさのギャップを、あえて表現したかったそうです。何しろ鶏のもも肉は冷たくなってもそれほど固くならないし、うってつけ!

なぜ青いゼリーに?


それにしてもこれを「水菓子」に喩えるとは、大胆なイメージ戦略ですな……。
「そうですか(笑)。狙いとしては『海の中にいる』みたいなイメージを押し出したかったんです。そのためには、どうしても青を映えさせる必要がある。でも、普通にゼリーでくるむと青があまり映えなかったんですね。だから、底の部分に山芋を敷いています」(担当者)

おぉ、ホンマや! この白バックのおかげで青が映え、「海の中にいる」を想像させなくもないです。
「白くて、なおかつ出汁に合うものがなかなか見つからなくて……。杏仁豆腐、牛乳、カルピス等も試したんですが、やっぱり山芋でした。擦ったものを固めています」(担当者)
スタミナ的にもいいし、“夏仕様やきとり”には山芋がピッタリです。

「水菓子やきとり」は本当にウマいのか


では、そろそろ『水菓子やきとり』をいただきましょうか。まずは食べやすいように、箸で2つに割ってみます。

あらぁ〜、キレイな断面! これを口に持って行って、モグモグ。……へぇ〜、全く違和感ないですねぇ。普通に元からあるメニューみたい。ハマってるよ。
「ただゼリーを食べてるんじゃなくて、肉の食感とゼリーの食感と山芋の食感があると思います。山芋のトロッとした感じもいいですよね」(担当者)
そうそう。お肉を食べて白飯行くみたいな感じで、山芋がいいクッションになってます。カツオの一番だしも染みてるし、奇をてらってるとは思えないほどにおいしいわ〜!

そんな『水菓子やきとり』の、主なターゲット層は?
「全ての方に楽しんでいただきたいですが、やはり大人の方にお酒と一緒におつまみとして食べていただければと。『水菓子』とうたってはいますが、やきとりですので(笑)」(担当者)
和風のカツオだしで味付けされているので、吟醸酒、白ワイン、ビールと何でも合いそうです。
(寺西ジャジューカ)