関東一vs東京成徳大高
猛暑の中にも時折吹く風が心地よい風が吹き抜ける神宮球場での第1試合は関東一vs東京成徳大高。昨夏も3回戦で同じカードが組まれ、昨夏は関東一が13対1で勝利していた(試合レポート)。今夏はどうか。
試合では、終始関東一が試合を引っ張る。初回は、1番・オコエ 瑠偉が右中間へ打球を運び快速を飛ばし2塁へ。3番・伊藤 雅人が中堅手の頭上を越える3塁打で早々に1点を先制する。
2回にも7番・鈴木 大智が右翼手横を抜ける3塁打から作ったチャンスに8番・井橋 俊貴がが左翼線に打球を運び1点を追加。3回には、オコエに待望の1発が飛び出しさらに1点。
4回こそ0に抑えられた関東一だが、攻撃の手を緩めるどころか回を重ねるごとに増していく。5回には、二死から3者連続の四死球に満塁のチャンスで、迎える打者は6番・長嶋 亮磨。前回の都立大森戦(試合レポート)から唯一スタメンに変更があり起用された選手である。この起用に走者一掃の3点2塁打で応え笑顔を見せる。6回にも本日全打席で出塁している3番・伊藤が中前へ安打を放ち2点のダメ押しをする。
打では7回10安打8得点。守っても無失策の締まった守備を見せ、関東一先発の金子 尚生が東京成徳大高に3塁を踏ませない散発の4安打完封に抑えた。
そしてこの試合では、オコエの活躍が勝利には欠かせなかった。本日の4打席の成績は、2塁打、本塁打、三振、左前安打。あと3塁打が飛び出せばサイクル安打達成というところであったが、オコエの出塁すれば全て得点に繋がった。また守っても、初回の東京成徳大高1番の酒井 柾彦の打球を好捕しており、攻撃の出ばなを挫き東京成徳大高の勢いを止めた。そして3番・伊藤 雅人の3打点を含む全打席出塁もチームに勢いを与えた。
勝利した関東一は、7月23日に明治神宮野球場で明大中野と都立城東の勝者と準々決勝を戦う。
(文=佐藤 友美)
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