利府vs本吉響
昨夏代表の利府が今夏の初戦を迎え、本吉響に11対0の5回コールド勝ちを収めた。
利府は1回裏、2死から3番・浜田 恵多がセカンド右を抜けるセンター前で出塁すると、4番・小野 恵太が三塁線を抜く二塁打を放ち、濱田が先制のホームを踏んだ。
2回には打線が爆発した。6番・鈴掛 大地と7番・折登 洋輔の連続二塁打で1点を入れると、8番・山口 裕也が犠打を決め、9番・高橋 翔太がレフトにタイムリーツーベース。1番・万城目 晃太が四球で歩き、2番・北條 喜大が内野安打で満塁とすると、3番・濱田がライト前に2点適時打を放ち追加点を奪う。
なおも1死1、2塁で4番・小野が左翼線に二塁打を放ち、走者が2人とも生還した。5番・瀬戸 瑞希は左中間に適時二塁打、6番・鈴掛は一塁手の右を抜けるヒットを放つと、7番・折登の上がった打球は一塁手の後方へ。見失ってポトリと落ちる間に三走・瀬戸に続いて二走・鈴掛もホームを踏んだ。このイニングだけで6連打が出るなど、打者13人で8得点。勢いが付いた利府打線はなかなか止まらなかった。
3回は1番・万城目からの攻撃。本吉響は先発・石井 拓海からサードを守っていた石川 友啓に投手交代したが、万城目はその初球をセンター前に運んだ。すかさず盗塁を決め、2番・北條のショートゴロの間に三塁へ。3番・濱田のセンター前タイムリーで生還した。濱田も4番・小野への初球ですかさず盗塁を決めると、小野のセンター前ヒットでホームイン。3本のセンター前ヒットで利府は2点を加えた。
4イニングの攻撃で15安打11得点の利府が連覇に向けてコールド発進。投げては、先発したエース・山口が4回を1安打に抑え、2番手・木村 俊仁も失策で走者を背負ったが、空振り三振を奪った後にゲッツーに打ち取って試合終了となった。
一方、本吉響は選手10人に女子マネジャー1人の部員11人の小さなチーム。部員99人の利府に立ち向かったが、5回コールドで敗れた。滅多打ちは食らったものの、エラーはゼロ。失策がつかないミスもなかった。外野を抜かれることが多かったが、外野から内野への送球もしっかりしており、内野の入る位置も悪くなかった。5回コールドで敗れたが、それを感じさせない好チームだった。
（文＝高橋 昌江）
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