就活スタイル編集部

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インターンやES作成など、就活のさまざまなシーンで「仕事とは……」ということを考える機会があります。仕事について考えることは、とても大切なのですが、いざ考え始めると抽象的過ぎて悩んでしまいますよね。

仕事 イコール お金?

「仕事とは?」の質問に対する、就活生の素直な答えとして「お金をもらうこと」といった回答があります。

もちろん間違いではありません。生活にはお金が必要。仕事はお金に直結するもの。だから「お金をもらうこと」というのも、答えの1つですよね。

ですが、それは入口です。就活では「入社後、どのように意識が変わるか?」という点をイメージしてほしいと思います。

アルバイトで考えてみる

例えばアルバイトを探すときに、最初はいろいろな条件を検討しますよね?

・家から近い方がいい
・勤務は週3〜4くらいがいい
・若い人がたくさんいる職場がいい
・時給は最低1,000円ほしい

これはまだ、その仕事をやってない時点での、自分主体の思惑です。この思惑に「時給=お金」も入ってきます。

でも、働き出して数ヶ月すると、時給なんか関係なく、仕事に対する使命感や意気に感じて行動することがあると思います。

飲食店のバイトで、本当は休みなのに、お店が忙しいからという理由で、急に店長からヘルプを頼まれて、シフトに入った。

ということがあったとしましょう。

これは、自分の存在価値がちゃんとバイト先にあって、社員も期待してくれているという雰囲気があるから起こることですよね?

・率先して雑務をこなす
・状況判断ができる
・後輩のバイトを動かせる
・仕事の進め方などを社員に提案できる

そういった人は、社員から期待される機会も増えてくるはずです。

自分の存在価値と仕事

「仕事とは?」という答えの1つに、 「存在価値を上げることで充実感を得たい。そして、更に成長したい」という点があるはずです。

存在価値が上がれば、使命感も責任感も出ますよね。「もっと専門的な仕事を覚えて成長したい!」「仕事の一部を任せてほしい!」と思うこともあるでしょう。

そうやって仕事をこなしていくと、自分流に仕事のやり方が確立されたり、職場環境を改革する機会が巡ってくるかもしれません。

それが成功すれば、さらに自分の存在価値が上がるといった好循環が起こるかもしれません。

ぶっちゃけた話、お金をもらうだけだったらフリーターでもいいですよね?

与えられた仕事を淡々とこなして、給料をもらうだけでは、企業の社員になる意味はあまりないかもしれません。自分の存在価値を高めて、想いを実現できる人間になることが、仕事の醍醐味だと私は思います。


文・コンテンツ提供●安藤恒久(株)太知ホールディングス 総務人事部長

【プロフィール】
東京農工大学農学部卒。その後福山大学大学院工学研究科修士課程修了。1996年、大手飲料食品メーカーに入社。主に経営部門で会社組織運営に携わる。その後は、ブライダル業界に転身。管理部門の責任者として株式公開業務担当。以降、雑貨商社、IT、教育など多様な業界で事業構築を行う。2005年6月から始めた、「会社側の本音」と「就活生の自信構築」をコンセプトに書き連ねたブログ『会社サイドの就活日記 〜面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!〜』は毎年 数多くの就活生や新社会人のバイブルとして支持されている。

『会社サイドの就活日記 〜面接は怖くない!企業と面接官の本音を知ってください!〜』
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