スペインのマルカ紙は28日、自社のウェブサイト上で「票の再集計の結果、FIFA年間最優秀選手はジダン氏に」と報道。この報道により各国メディアが振り回され、さらには国際サッカー連盟(FIFA)がやむを得ず、「FIFA年間最優秀選手に関するマルカ紙の報道はジョーク」と記事を否定する声明を発表するに至った。

 12月28日はスペイン語圏では、いわゆる“エイプリルフール”にあたる日。当地では、この日は新聞やTVなども真面目に、こぞって笑えるウソを流すという。マルカ紙だけでなく、28日付け‘SPORT’紙でも「バルサがベッカム獲得へ」という記事を掲載した。

 事実、今回の報道で振り回されたのは“ジョーク”が飛び交うスペインではなく、当地の風習になじみがない海外メディアの方だった。FIFAは声明の中で、「今日でもFIFAメディアオフィスにはまだ、かなり多くの問い合わせを受けていますが、スペイン・メディアからは1件も問い合わせを受けておりません。ちなみに、名誉ある問い合わせ第1号にはノルウェー人のジャーナリストが輝きました」とユーモアを交えた表現で、各国メディアの奔走ぶりをリポートした。

◇スペイン“エイプリルフール”関連情報
票の再集計の結果、FIFA年間最優秀選手はジダン氏に - マルカ
えっ!バルサがベッカム獲得へ!?果たしてその真相は… - 欧州通信