プレミアリーグの首位を争うマンチェスター・ユナイテッドとの直接対決を26日に控え、シーズン序盤から好調をキープするチェルシーのFWディディエ・ドログバは、自らの実力を「ティエリ・アンリ(アーセナル)より上だ」と豪語した。

 現在、プレミアリーグの得点ランキングでトップを走るドログバ。過去5シーズンで4度の得点王に輝いたアンリを上回るパフォーマンスには、「世界最高」と評する声が聞こえるなど、その評価はうなぎ上りだ。そんな好調ぶりに自信を深めるコートジボワール代表は、その実力を、なんとゲームソフトの制作会社に猛アピールした。

「僕はテレビゲームが好きでね。サッカーゲームはリラックスして楽しんでいるよ。アンリを使って、ゴールを外しまくったりね! それはもちろん冗談だけど。ただ、ゲームの中の僕は、アンリと同じようなプレーができない。現実には、僕の方がいいプレーをしているのにね。ぜひ、ゲームを制作している人たちに僕のコメントを聞いて欲しい。そして、プログラムを変更してくれると嬉しいね」

 今夏、チェルシーが3000万ポンド(約66億円)でFWアンドリー・シェフチェンコを獲得すると、ドログバはポジションを失うと考えられていた。しかし、大方の予想を裏切る大活躍で、チェルシーのエースの座を守った28歳は、前線でコンビを組むウクライナ代表の存在が、自分の能力を引き出していると語る。

「そもそも、シェフチェンコを獲得したのは、僕と2トップを組ませるためだって聞いていたよ。彼のスペースを作る動きは本当に素晴らしい。おかげで僕は自由にプレーできる。彼はとても頭がいいし、走り込みのタイミングも最高だ。なにより、チームメイトが望むことと、相手選手が嫌がることを熟知しているね」

 ミッドウィークのブレーメン戦で痛めた足首の状態が心配されたドログバだが、日曜日のマンU戦には出場の見通し。シーズンの行方を占う大一番でゴールを奪い、チェルシーの3連覇に大きく貢献すれば、ゲームの世界でも「ナンバーワンFW」の称号が与えられるだろう。