堀江被告、無罪を主張
ライブドア(LD)グループをめぐる証券取引法違反事件で、同法違反(有価証券報告書の虚偽記載など)の罪に問われた同社元社長、堀江貴文被告(33)の初公判が4日、東京地裁(小坂敏幸裁判長)で開かれた。ダークスーツにネクタイ姿で法廷に現れた堀江被告は、検察・弁護側の冒頭陳述に先立って行われた罪状認否で起訴事実を否認、無罪を主張した。
検察側の冒頭陳述によると、堀江被告は(1)LD元取締役の宮内亮治被告(39)らと共謀し、LDの2004年9月期連結決算で、本来、約3億円だった経常赤字を、自社株の売買益などを資本ではなく売上高に含めたり、架空取引の利益を計上するなどして、約50億円の経常黒字を計上、約53億円を粉飾した(粉飾決算)、(2)04年10−11月、ライブドアマーケティング(現メディアイノベーション)の株価をつり上げるため、虚偽の出版社買収情報や粉飾した決算短信を公表した(偽計取引、風説の流布)。
対して堀江被告側は、粉飾決算をしたとされる件について、04年9月期に約3億円の経常損失が発生していたという事実はなく、約37億円についても売り上げ計上が認められるとした。また、残り約15億円のうち、14億円は期ずれなどが起きていたが、被告が架空計上するよう指示したものではないと主張した。また、出版社買収に絡む偽計取引、風説の流布については、開示情報に一切虚偽はないとした。
堀江被告は1月23日の逮捕以来、一貫して容疑を否認。事前に争点などを整理するため裁判所、検察側、弁護側の3者が協議する公判前整理手続きでも、弁護側は起訴事実を否認して全面的に争う姿勢を取ってきた。
公判は11月28日まで計26回開かれ、宮内被告も9月15日から5回にわたって証言台に立つ。11月には堀江被告本人への被告人質問が行われる。その後、論告求刑と最終弁論が行われ、来年2月にも判決が言い渡される見通しだ。【了】
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