ゲームや雑誌からネット利用へ─。日経リサーチは7日、7月にネット上で行った調査「インターネットユーザーのメディア消費動向」の結果を発表した。

 同調査ではインターネット利用者を対象に、「テレビ」「新聞」「雑誌」「フリーペーパー」「ラジオ」「インターネット」「通話・メール以外の携帯電話利用」「ゲーム機」の8媒体について、利用時間の1年間の増減を聞いた。

 調査の結果、利用時間が「増えた」の回答が全体の20%を超えたのは「インターネット」の42.4%のみで、「通話・メール以外の携帯電話利用」の19.5%が続いた。一方、「減った」が同20%を超えたのは「ゲーム機」の42.6%がトップで、以下「雑誌」(31.8%)、「テレビ」(28.2%)「ラジオ」(22.6%)と続いた。既存媒体の利用時間の減少分が、インターネットと携帯電話に流れた形だ。

 世代別では、10−20歳代の「ゲーム機」と「テレビ」の減少が目立ち、「ゲーム機」は50.0%、「テレビ」は36.4%と、特にゲーム機離れが顕著であることがわかった。雑誌は30歳代と50−60歳代で、30%以上利用時間が減少している。

 また、今後利用が増えると予想される媒体については、ネット放送を好きなときに視聴する「ポッドキャスト」の49.1%を筆頭に、「インターネット」(37.7%)、iPodなどの「ポータブル デジタル オーディオ プレーヤー」(35.5%)、移動体向け地上デジタル放送の「ワンセグ」(30.3%)と続き、携帯型端末を利用したサービスへの期待度が高い。

 調査は7月13日から18日にかけて、16−69歳の同社インターネットモニターを対象に実施。1176人から有効回答を得た。【了】

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