今年の新入社員の10人中8人は「デートより残業を重視」―。そんな実態が21日、社会経済生産性本部などが行った2006年度新入社員の意識調査の結果で明らかになった。“ブログ型”と言われる今年の新入社員達はプライベートよりも仕事を優先する意向が強いようだ。

 「デートの約束があったとき、残業を命じられたら」という質問には、「デートをやめて仕事」が80.1%、「デートを優先する」(19.5%)を圧倒的に上回った。

 「仕事とプライベートどちらを中心に考えるか」との質問には、「両立」が大多数を占め81.2%。「仕事」(9.7%)と「プライベート」(9.0%)が僅差(きんさ)で続いた。同調査によると、「プライベート中心」派はバブル期をピークに年々減少し、一方で「仕事中心」派は増加傾向にあるという。

 また、就職活動の情報収集については、「インターネットの企業ホームページ」(83.9%)が、これまで1位だった「会社説明会」(82.6%)を上回り、トップに躍り出た。「ネット上の交流での自己表現により、他人に自分を認めてもらいたいとする一方で、他人の評価一つで萎縮しやすい傾向がある」と説明されている“ブログ型”新入社員。その名の通り、インターネットでの情報収集が就職活動の主な情報源だったとみられる。

 同調査は1969年から実施されている。今回の調査は3月8日から4月30日まで実施され、企業の新入社員3937人(男性・61.8%、女性・37.8%)から回答を得た。【了】

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社会経済生産性本部(「働くことの意識」調査)