5月下旬から都内の交通死亡事故が続発、6月4日現在で2006年の交通事故死者数が101人になったことが6日、警視庁の発表で明らかにされた。死亡者の数が100人を超えたのは、昨年よりも22日遅く、日付別統計の残っている58年以降、最も遅いペース。

 同庁によれば、06年に入ってからの死亡事故の特徴は、41人と最も多い歩行中の事故で、全体の4割を占めている。次いで多いのが二輪車による事故の死者37人で、前年に比べ11人増加している。これは、全国の二輪車乗車中の死者構成率(15.1%)に比べると、都内(36.6%)は、約2.4倍。

 年齢別では、65歳以上の高齢者が33人と最多で、全体の3割以上となっている。うち7割は、高齢者側に原因があり、歩行中では「信号無視」や「横断禁止場所横断」、自転車乗用中では「安全不確認」などが事故の原因になっているという。

 時間帯別では、午後0時から午後2時の間が12人(前年比6人増)、午後8時から午後10時の間が10人(同5人増)と増加している。

 曜日別では、土曜日の24人(同12人増)が最も多く、うち二輪車乗車中が9人(同6人増)、歩行中が7人(同3人増)、四輪車乗車中が6人(同4人増)となっている。2番目に多いのが水曜日の19人で、最少は月曜日の8人。

 これから梅雨期を迎えて事故が多発することから、警視庁では各種事故防止対策を推進するという。【了】

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警視庁(都内の交通事故死者数100人を超える)