周囲の迷惑も顧みず自分勝手な話や行動をして、“困ったちゃん”と思われている人々・・・。どこにでも一人くらいはいるものですよね。実は今、かなりタチの悪い団塊世代の“困ったちゃん”が急増しているんですって。どうして、そんなに増えちゃってるの?

 団塊世代の“困ったちゃん”たちが急増しているこの状態は、「困ったちゃん現象」と呼ばれています。団塊世代のお父さんたちが、定年を迎えて仕事を辞めた後、趣味として参加したボランティアや生涯教育の講座などの場で、自分の知識や学歴・職歴などをひけらかし、周りの人を困らせ、輪を乱してしまう状態のことを指します。

 この「困ったちゃん現象」の現状について、実際にいくつかのNPO団体などに取材を行ったという、新語アナリストの亀井肇さんにお話を伺いました。

 「比較的“困ったちゃん”になりやすいのは、勤めていた会社で役員を務めていたり、もしくは部長など管理職についていた人が多いようです。会長や社長クラスになると、逆にそのような人は少なくなるのです。特に多く見られるのが、ボランティアや地域活動の場などですが、このような場では以前どのような仕事をしていたか、そこでどのような立場にいたかなどといったことは、全く重要ではないし、その経験を活かして何か行動を起こすというのでもなく、ただ自慢をするだけでは嫌がられても仕方ありません」(亀井肇さん)

 対策としては、とにかく相手にしないのが一番! このような“困ったちゃん”たちは、しばらくすると自分がその場の雰囲気を壊していることに気づき始め、その集団から抜けるか、自慢話をやめてみんなに馴染むように努力をするかのどちらかに分かれるようです。でも、自分がこんな“困ったちゃん”にならないためには、いったいどうしたらいいのでしょう?

 「ボランティアや地域活動を会社などと同じ組織ではなく、まったく違う性質を持った集団なのだということをよく理解して参加することが大切なんです」(同)

 みなさんも知らないうちに、周りから“困ったちゃん”って思われないよう気をつけてくださいね!(石橋夏江/verb)

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