「東京はJR以外にも私鉄や地下鉄がいっぱい走ってて便利だけど、田舎もんのオレっちにはよく分かんないよ〜」なんて嘆いている人も多いんじゃないですか? 僕もそんなクチです。いまでも路線図や路線案内サービスが欠かせません。特にターミナル駅は、出口がいっぱいあって、電車を降りたはいいけど、駅構内で行ったり来たりなんてこともしばしば。どうにかならないものかと考えていたところ、こんなニュースが飛び込んできました。

 新交通ゆりかもめでは、今年3月に予定されている豊洲延伸部の開業に伴い、すべての駅をさまざまな人にとって利用しやすいものにするため、音声案内装置を設置するというのです。
 
 ん? 音声案内を開始? だから、何? そんな声が聞こえてきそうですが、もちろん話はこれだけではありません。実はこの音声、駅ごとに異なる声優が担当するというのです。

 せ、せいゆう? そうです、テレビアニメやゲームの吹き替えを担当する、あの声優が駅の音声案内を担当するのです。しかも駅ごとに担当している声優が変わり、ゆりかもめ全体では計16名が採用されるとのこと。

 一例をご紹介すると、新橋駅が浅野真澄さん、汐留駅が下野紘さん、竹芝駅がたかはし智秋さん、日の出駅が落合祐里香さんなどとなっています(詳しくはゆりかもめのサイトを参照)。

 でも、なぜ駅ごとに違う声優さんが音声を担当することになったのでしょう?

「駅ごとの特色を出して、違いを識別しやすくしようと考えたんです。親しみを持ってもらえればうれしいですね」(ゆりかもめ広報担当者)

 声優は、構内案内図のほか、精算所やトイレ案内図の音声も担当するとか。中には萌える音声案内をしてくれる駅が誕生するかもしれませんよ! こうご期待。(梅中伸介/verb)

新交通ゆりかもめ
http://www.yurikamome.co.jp/