7日、都内のホテルで開催された「Skype Day in Japan」で基調演説する同社創始者兼CEOのニクラス・センストローム氏。(撮影:関口哲司)

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P2P技術を用いたIP電話の無料ソフトを世界的に展開するSkype社(本社・ルクセンブルク)は7日、東京都千代田区紀尾井町のホテル・ニューオータニで、同社初の公認イベント「Skype Day in Japan」を開催した。現在、日本でも無料ソフト「Skype」を用いたビジネスが熱い注目を浴びており、「Skype」の利便性、高品質に着目して、ビジネス分野での導入が進みつつある。

 今回のイベントでは、Skype社の創始者兼CEOである二クラス・センストローム氏が来日し、「Skype」の現状と将来の展望についての基調講演を行ったほか、協賛各社による「Skype」を用いた最新のビジネス・ソリューションについての講演や、Skypeに関する最新製品などが公開された。

 「Skypeで広がる、グローバルコミュニケーションの可能性」と題した基調講演で、センストローム氏は、「Skype」のユーザーやデベロッパーは世界的に増加傾向にあり、今後も同社は日本を含めた世界中のユーザーに無料のインターネットコミュニケーションを提供し続けるため、ソフトのローカライズ化に注力することを明らかにした。

 Skype社は、世界中のデベロッパーを対象とした「Skype Developer Zone」を展開中で、同社のAPI(Application Programing Interface)を使用してWindowsやMac、Linuxの各OS環境でSkype関連の新製品やサービスを展開しているデベロッパーを総合的に支援している。Skype社は、また、プラットフォーム・アドバイザリー・カウンシルを構築、同社のプラットフォーム開発にデベロッパーの声を多く取り入れており、日本からは同カウンシルに約20人が参加している。

 同社は、「Skype Day」以外にも「Skype Night」を開催することで、パートナーやデベロッパーに向けた同社の最新情報を提供している。2005年6月には、サンフランシスコで「Skype Night」を開催したが、今後はロンドンでも開催を予定している。【了】

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