【ファンキー通信】国外持出厳禁! 空飛ぶ車でXマス

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 今年も早いものであと3ヶ月。イルミネーションが眩しいあの季節がやってきますね。12月、恋人たちの恒例行事といえばクリスマス。アメリカの超高級百貨店『ニーマン・マーカス』のクリスマスオンライン・カタログでは、空飛ぶ自動車『モラー・スカイカーM400』を掲載しているというのだ。お値段はなんと、3億円! 懐に余裕のあるダンディーなあなたは、クリスマスプレゼントにいかがでしょう?

 米モラー・インターナショナル社はどうやら、本気と書いてマジな話、空飛ぶ車スカイカーを試作した。スカイカーは4人乗りの小型VTOL機で、自動車に代わる乗り物として開発された。翼はないが、代わりにプロペラのようなものがついていて、正面から見ると尖った顔が案外キュート。大きさは全長6メートル、幅2.6メートル、高さは2.3メートル。アルコール燃料や通常のガソリンを燃料し、案外燃費も良さそうだ。試験飛行をホームページで見る限り、軽く浮いているだけのような気もするけど。そこは突っ込むまい。

 「空飛ぶ車」は、なんたって夢のある話。思えば少年の頃から空に憧れを抱いていた、なんて人も少なくないはず。日本でも、空に想いを馳せている、熱き男達がいるじゃありませんか! 毎年、鳥のように空めがけてはばたく、鳥人間コンテストの参加者・研究者の方々です。そこで、研究を続けられている日本大学理工学部の安倍先生にさっそくお話を伺ってきました。

 「鳥人間コンテストも、鳥のように空を飛びたいということがきっかけで参加する人が多いですね。今回の『空飛ぶ車』も空に憧れを抱いて作られたのかもしれません。わたし達も、モノづくりに魅せられ、大空に魅せられて、一年間を通して設計や試験飛行、当日の大会まで過ごしています」

 しかし、このモラー社の車は米国の規定により、国外に持ち出すことが禁じられているんだとか。残念ですよね・・・。

 「航空局の許可の申請や、コスト面から考えても難しいでしょうねぇ。普通の道路では飛ばすことが難しいので、広大な土地も必要になります。空飛ぶ車が手に入らないとがっかりした人でも、セスナ機の個人所有なら大丈夫だと思いますよ(笑)」(同)

 ちなみに、Webサイトによるとモラー社のスカイカーは、3年待たないと乗ることができません。日進月歩の技術で、その間にジャパニーズスカイカーが誕生してくれることを祈ってみましょうか!(文/verb)