15日午前9時10分ごろ、山梨県富士吉田市の遊園地「富士急ハイランド」のジェットコースター「FUJIYAMA」(定員28人)が、安全装置の作動により、地上60メートル地点で停止した。乗客27人は職員に誘導され全員無事だった。

 同園によると、「FUJIYAMA」は発車約1分後、スピードを出す前の巻上げの途中に、地上約60メートルで停止。オペレーターが気付いて本社に連絡、レール横の点検用階段から職員が乗客一人ひとりを誘導、同10時までに全員を助け出した。けが人はいなかった。

 点検は、始業前と始業後に行っているといい、今朝の試運転でも異常は見られなかったという。15日は、この停止を受けて運転を休止した。「FUJIYAMA」のトラブルは今回が初めてで、同遊園地は、安全装置がなぜ作動したかなど、原因解明を急いでいる。

 「FUJIYAMA」は、1996年7月に運転をスタートした同園の目玉アトラクション。当時世界最高だった最大落差や時速が人気を呼び、今年2月に延べ乗客数が1000万人を突破した。【了】