第15回ウディネ・ファーイースト映画祭に参加していた映画『のぼうの城』の樋口真嗣監督と『みなさん、さようなら』の中村義洋監督がこのほど、揃ってトークセッションを行った。司会を日本在住の米映画評論家マーク・シリングが務め、話題はもっぱら日本映画の現状について語られた。まず昨今の日本映画と言えば原作ありきで、図らずしも両作もこれに当てはまる。もっとも『のぼうの城』の基となった、和田竜の脚本「忍ぶの城