日立製作所が、TOB(株式公開買い付け)による上場5子会社の完全子会社化を発表した。グループ構造改革の号砲となるのか。この構想が具体化し始めたのは、今年3月。古川一夫前社長(現特別顧問)の時代だ。もっとも、親子上場はもちろんのこと、課題自体は積年のものだった。今回TOBの対象となる5社のうち3社は、情報システム部門の企業群である。具体的には、日立情報システムズ、日立ソフトウェアエンジニアリング、