<米朝首脳会談は「ゲームチェンジャー」にあらず...トランプは北朝鮮の思う壺にはまるだけの恐れが>実に愚かな考え――16年5月、米大統領選の共和党候補指名を確実にしたドナルド・トランプが北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と「話をすることに異存はない」と発言したとき、私はそう指摘した。今に至っても、米朝首脳会談の機は熟しているとは言えない。その3つの理由を再び指摘しよう。第1に、会談は倫理的に受け入れ難い。金は