ハーレーダビッドソンの電動バイク「LiveWire」、試乗レポート(動画あり)

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ハーレーダビッドソンの電動バイク・プロトタイプ「LiveWire」の試乗会に参加した記者が、そのテクノロジーと試乗の印象をレポート。

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ハーレーダビッドソンは2014年6月18日、電動バイクのプロトタイプ「プロジェクトLiveWire」を発表し、モーターサイクル・コミュニティに衝撃を与えた。このプロジェクトのティザー動画は、タービンにも似たサウンドを発しながら、ルート66を駆ける1台のバイクを映し出していた(文末に掲載)。

筆者はこのほど、ワシントン州ベルヴューで行われた、ハーレーダビッドソンの「LiveWire体験ツアー」に参加することができた。

自分の目で間近に見ると、LiveWireには新鮮で興味深く、かつ魅力的なデザイン・ディテールが数多くあることに気づく。このプロジェクトを通じて、ハーレーダビッドソンは新たな活動領域、すなわちハイテク業界に足を踏み入れているのだ。轟音を響かせるVツイン・エンジンのモーターサイクルは「重工業と製造業」に属しているが、電動バイクは高度テクノロジーの産物にほかならない。

LiveWireは、部品やその試作品がひとつもつくられないうちに、モーターサイクル全体がCAD(コンピュータ支援設計システム)でモデル化された。これにより、初期の設計がまとまってからわずか4カ月後に、実際に走行できる試作車でテストを始めることができた。

また、いくつかの部品については、製造を始める前に3Dプリンターで実物大のモックアップがつくられ、プロポーションなどの評価が行われた。現在ハーレーダビッドソンでは、数台の3Dプリンターが24時間体制で稼働しており、LiveWireのようなプロトタイプだけでなく、ガソリンエンジンを積んだ市販バイクの設計検証にも利用されている。



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LiveWireに搭載されるリチウムイオン電池は、サイズこそ(かなり)大きいが、基本的にはノートパソコンや携帯電話の電池と同じだ。300Vを発生するこの電源には、LiveWireを時速160km近くで走らせる能力があり、ライダーは「エコノミー」と「パワー」の2つのモードのいずれかを選ぶことができる。

ハーレーダビッドソンのライダーなら、誰もがよく知っている部分もある。ベルトドライヴだ。これは、1903年につくられた最初のハーレーダビッドソン製モーターサイクルとLiveWireに共通する、数少ない特徴のひとつとなっている。

「ブートアップ(起動)」の手順(モードは「パワー」を選択)のあと、ブレーキを緩めてスロットルをひねる。すると、クラッチの操作もギアシフトも必要とせずに、LiveWireはすんなりと動き始めた。

筆者所有の「アプリリア・トゥオーノ1000R」(140馬力の荒々しいストリートファイターだ)とは違って、スロットル操作への応答はとてもリニアで扱いやすい。まるで以前にも乗ったことがあるかのように、ごく自然な感じだ。



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一方でLiveWireは、これまでに乗ったどのバイクとも似ていない。ティザー動画で聴いたタービンのようなサウンドは、ハリウッド流に誇張された音響効果だと思っていたが、実際にも動画とまったく同じ音がする。

一般道での約20分間の試乗では、全開加速、低速域での挙動、ハードなブレーキング、のんびりしたペースでのクルージングを試すことができた。プロトタイプのバイクとしては、あらゆる面で洗練された出来映えと言える。

ごく短時間の試乗ながら、筆者が得た印象では、ハーレーダビッドソンがこの「らしくない」コンセプトバイクを市販化し、成功させる見込みは十分にありそうだ。

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