20日放送の「ウラガワ プロ野球ちょっとだけいい話SP」(テレビ東京系)で、元プロ野球選手の斉藤和巳氏の男気あふれる秘話が明かされた。

斉藤和巳氏は2006年、王貞治監督(当時)が離脱したチームを、選手会長として支えていた。自分のことを優先する外国人選手に対して、特別扱いをする空気もあったが、斉藤は優勝をつかむために彼らと直談判。チームのために闘うよう促したのだという。

斉藤氏の思いは伝わり、2人はめざましい活躍をした。そしてプレーオフでサヨナラ負けした斎藤のもとへ、2人の外国人選手は誰よりも先に駆けつけ、エースと助っ人の間に熱き友情が生まれたという。

冒頭のインタビューで斉藤氏は「やっぱり勝ちたいんでね。その前の数年間悔しい思いをしてますしね。逆にファンの人たちには悔しい思いをさせてたんでね。うん…」と、直談判に至る経緯を振り返る。

過去2年間、連続してプレーオフで敗退し日本シリーズ進出を逃していたソフトバンクホークスは、2006年のプレーオフに必勝を期していたのだ。

しかし、外国人選手のマインドは自分本位であり、チームプレーに対する意識は低い。そこで斉藤氏が彼らに直接訴えるという行動に出たのだ。

当時のソフトバンクホークスに助っ人外国人選手として所属していたズレータとカブレラは、斉藤氏から「あなたたちの力が必要だから、力を貸してくれ」と、強く迫られたのだという。

ズレータは電話インタビューで当時の斉藤氏を振り返り「和巳はベストを尽くそうとしていた。チームが良くなるように必死に鼓舞し続けていたんだ」と語った。

斉藤氏の熱意が功を奏し、2選手の意識は変わった。番組では「斉藤の男気が2人を生まれ変わらさせた」と紹介した。

そして2006年10月12日に迎えたプレーオフ、サヨナラ負けを喫した斉藤氏はマウンドに崩れ落ちたが、真っ先に駆け寄ったのは、日本人選手ではなく、斉藤氏が思いをぶつけた2人の外国人選手であったことが、映像でも確認された。

その瞬間を振り返るズレータは「あの時、和巳が笑われたり、さらし者になったりするのが許せなくて、一目散にマウンドに駆けつけたんだ。なぜなら、彼は俺の大切な兄弟なのだから」とインタビューで語った。

「スポットライトのウラガワで、エースと助っ人の熱き友情がそこにはあった」と番組では結んでいる。



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