ちょっとのミスが大事故に！マルチデバイス時代を生きる僕らのセキュリティ白書

2014年6月2日 10時0分

●酔って紛失、翌朝真っ青！？そのとき、あなたは？

続いて話を聞いたのは、プランナーとして活躍するSさん（28歳）だ。オフィスで作業することが多いSさんは、会社PCの前に居ることが業務の大半を占めるものの、スマートデバイス向けのページやUIを制作する際には、その見え方を自身のスマホでチェックすることが多いといいます。

そんなSさんが朝起きて真っ青になったというエピソードは、同僚との飲み会で酔っ払い、自分のスマホを紛失したことが分かったとき。

「飲み会やった店やタクシー会社に慌てて電話したんですけど、見つからなくて途方に暮れましたよ。会社に行って上司や同僚に打ち明けたんですが、待っていたのは上司の雷でした」。こう苦笑いするSさん。そのスマホでチェックしていたテストページは、超大手クライアントが打ち出す大型キャンペーンページだったのです。

クライアントのデータや制作のやり取りなど機密情報が詰まっているスマホを紛失した責任は大きく、本来であれば遠隔でスマホの位置を特定でき、その端末をロックできるようにしなければならないところ、Sさんはこうした危機管理意識もなかったようです。

近年スマホの盗難も増えており、より一層、対策には気をつけなくてはなりません。例えば、無制限台数のデバイスにインストールができる「マカフィーリブセーフ」を入れておくと、スマホを紛失してもPCで位置を特定できるほか、近くにあると分かればスマホのアラートを鳴らしたり、遠隔操作でロックをするといったことが管理画面から簡単にできます。さらに最悪の場合は、わずかな時間でスマホのデータを消し、初期状態にすることで重要データの流出を防ぐことまでできます。

スマホやタブレットを紛失しても、こうした対策が万全であれば、慌てず騒がず対応するだけですね。