15歳の少女が初期HIV感染を発見できる方法を発明

写真拡大

HIVウィルスが原因で起きるエイズは貧しい国をはじめとして、世界中に蔓延している恐ろしい病気です。

この病気の最も危険なところは自分がHIVウィルスに感染していることを知らずに、それを周りの人に感染させてしまうことです。

行きずりの人との安易な性交渉で感染し、一生取り返せない心の傷を負う人も増え続けています。

HIVウィルスの感染は人ごとではなく、私たちのすぐ身近で起きていてもおかしくないことなのです。

ウィルスの感染を防ぐためには、検査は欠かせないものです。しかし、わざわざ病院まで行って検査を受けるのは時間もないし、恥ずかしいという人も多いことでしょう。そんな人たちでも手軽に検査ができる方法をカナダのある研究者が発見して、世界から賛辞の声が届いています。

すごいのは、この研究者が15歳の少女であるという点です。タシャという名前の彼女はサイモンフレーザー大学の協力を得て、ピンプリック方法を用いた検査方法を開発しました。

その方法とは、指先に小さな針を刺し、そこから抽出した血液をチップに通すことによって感染しているかいないかが瞬時にわかるものだそうです。

ごく初期の感染でも確実に見分けることができるので、今後彼女の研究は世界中の貧しい国に光を投げかけることになるだろうと研究者たちは期待しています。

タシャは現役高校生。勉強、部活などに打ち込みながら研究を続けて行くのは容易ではなかったと述べています。それでもこの研究によってHIV検査が難しい人々を助けられるならこんなにやりがいのあることはないとも言っています。

研究者の生みの苦しみがあるからこそ、私たちの快適な生活があることを忘れずに生きていきたいものですね。

Vancouver high school student develops early-stage HIV test
http://globalnews.ca/news/1322588/vancouver-high-school-student-develops-early-stage-hiv-test/