遼寧省本溪市内で28日午前、結婚披露宴の会場でテーブルの上に置かれていたビール瓶が爆発した。同爆発を伝えた瀋陽晩報は、「夏にはビール瓶の爆発が多発する」として、「ビール瓶を振る」、「歯で栓(せん)を開ける」などの行為は危険なのでやめるよう、読者に注意を促した。

 新郎新婦が披露宴会場で、来客に酒を注いで回っている時に、近くのテーブルの上に置いていたビール瓶が爆発した。新婦が「足が!」と叫び、周辺から会場の親戚や友人らが一斉に駆け寄るなどで、会場は大混乱したという。

 けがをした新婦はすぐに病院に運ばれ、治療を受けた。医師によると、ガラスの破片を取り除いて消毒したが、それほど深刻なけがではないという。

 中国では、ビール瓶の爆発がしばしば発生する。ビール会社は瓶を回収して再利用するが、「異常がなくても最大で2年間」と定められている使用期間を守らないことがあり、爆発発生の頻度を高めているという。

 瀋陽晩報は、運送の際の乱暴な扱いも爆発多発の一因になっていると指摘。夏には気温が上がるので瓶内部の二酸化炭素が急に気化して圧力が一気に高まって爆発することもあるので、注意が必要だ。

 ビールを急いで冷やそうと冷凍庫に入れる人もいるが、やはり爆発に結びつく。凍結したビールは多くの気体を溶かすことができないので、二酸化炭素が気化して圧力が高まるからだ。

 今開栓のビールを大量にテーブルの下に置いて飲むのも禁物で、足でけるなどしてビール瓶が激しくぶつかり合って爆発することもある。

 ビール瓶を箸(はし)や歯を使って開ける人がいるが、やはり爆発に結びつきやすい危険な行為だ。箸(はし)や歯を使って開けるとビール瓶に強い震動を与える場合が多いからという。(編集担当:如月隼人)