Amazon・楽天がベストじゃない!?コミックのための失敗しない電子書籍ストアの選び方

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スマートフォンやタブレットで電子コミックを楽しんでいる人が、あなたの周りにも増えてはいないだろうか。

電子コミックは、人気の最新マンガから懐かしいマンガまで提供数は日々増えている。そろそろ自分のスマホやタブレットでも電子コミックを読みたいと思っている人もいるのではないだろうか。

電子コミックは、電子書籍ストアに登録して購入する。その電子書籍ストアは、Amazon Kindleストア、電子ブック楽天Koboをはじめ、多くのストアがある。扱っている書籍も小説、洋書、コミック、雑誌など、電子版だけでなく、紙の製品版もあり、ストアによって、提供書籍の収録数もかなり違いもある。

電子書籍やコミックを楽しむためには、自分のニーズに適したストア選びが重要だ。電子書籍は、ストア毎に読むアプリや書籍形式が異なる。登録・購入を開始したストアに自分が読みたいコミックがくすなかった場合、読みたいコミックを読むために他のストアも登録しないとならなくなる。気がつくと、いくつもストアに登録、ストア専用アプリだらけになるということも多い。

これでは、便利なはずの電子書籍が、煩わしいものなってしまう。
こんな失敗をしないために、電子書籍ストアの提供書籍の特徴や購入しやすさ、対応デバイスなど、チェックしておくことがだいじだ。

そこで本記事では、人気の電子コミックに強いストア選びをご紹介しよう。

●名作コミックに強いeBookJapan
コミックの品ぞろえが豊富なのが、電子書籍の老舗とも言えるeBookJapanだ。利用できるデバイスも、パソコンからスマホ、タブレットまで多様なデバイスに対応している。さらに、専用アプリが不要なブラウザ閲覧にも対応している。最大5台の端末で読める。
購入前の立ち読み機能(マンガの無料お試し版)にも対応している。また全巻まとめ買い機能など、巻数の多い作品の購入も簡単にできる。
eBookJapanは、新作コミックだけでなく、過去の名作コミックの収録数が多い点が、大きな特徴だ。昔読んだコミックや、買い損なっていたコミックなどを場所をとらない電子コミックで揃え直すというニーズにも適している。若年層だけでなく、30代以上の層にも適したストアだ。

★使い勝手をチェック
ダウンロードした書籍はDRMで保護されているので、バックアップやコピーやはできない。その代わりにクラウドの「トランクルーム」に保管して、端末にダウンロードして読む形になっている。購入した書籍はデバイスとトランクルーム間で移動できる。途中まで読んだ状態は別の端末でも引き継いで読み続けることはできるが、同じ書籍を同時に複数の端末で読むことはできないのが少し残念だ。
画質は他の電子書店に比べると断然良く、見開きと1ページ表示の切替も可能。コミックを主として読みたい人にはおすすめではないだろうか。

対応デバイス:PC(Windows/Mac)、iOS、Android
販売方式:単品、複数(全巻)セット
再DL期限:なし
決済方法:クレジットカード、プロバイダ決済(nifty/BIGLOBE/So-net/OCN)、WebMoney、BitCash、携帯払い(ドコモ、au、SBM)、楽天銀行、楽天Edy


品ぞろえ豊富で、新作から名作まで揃うeBookJapan


●Windowsタブレットまで対応の紀伊國屋書店 BookWeb Plus
大手書店として有名な紀伊國屋書店のネット書店「BookWeb」と連携しているストア。利用する際には専用アプリ「Kinoppy」をインストールする必要がある。スマホやタブレットだけでなく、Windowsタブレット、パソコンにも対応している。

作品名や著者、書評や特集から気になる本を探したり、紀伊國屋書店の発行物も用意されている。欲しい本の電子版がなくてもアプリから「BookWeb」へ紙の本を注文して購入できる。最大で端末5台まで同期可能。

Windowsタブレットまで対応しているストアが少ないなか、ストアアプリも提供されているので、Windowsタブレット(PC)とスマホ、タブレットを併用している人には適しているだろう。

★使い勝手をチェック
Kinoppyの「本棚」は、本棚、書籍のデータ実体、しおり、読み進めたかなど、同じアカウントにひもづけられた全ての端末でフラットに取り扱うことができる。書籍の表示は、見開き表示や1ページ表示に対応しているので、デバイスの縦横問わず見やすく読みやすい。また、eBook Japanに劣らず高解像度で読めるので、快適に読書をすることが可能だ。

対応デバイス:PC(Windows/Mac)、iOS、Android、Reader
販売方式:単品、複数(全巻)セット
再DL期限:なし
決済方法:クレジットカード、紀伊國屋書店ギフトカード、紀伊國屋ポイント、フレッツ・まとめて支払い、Apple ID決済(iOS)


Wndowsタブレット(ストアアプリ)にも対応する紀伊國屋書店のBookWeb Plus


●レンタルもできるYahoo!ブックストア
10万冊をこえる電子書籍を取り扱っており、漫画コミックをメインに小説、ライトノベル、ビジネス書なども販売。「買い切り商品」と「レンタル作品」の2つの販売形式がある。購入金額1%分のTポイントが還元され、次回の利用から1ポイント=1円として利用できる。また、Yahoo!プレミアム会員なら2倍のポイントがたまる。プレミアム会員特典として無料コミックもある。パソコンやスマートフォン、タブレットの標準ブラウザに対応しており、無料作品や立ち読みは会員登録なし、アプリなしでも読めるのも特徴。

★使い勝手をチェックオフラインで読む場合もアプリ起動初回はYahooへのログインが必要で、ネット接続環境が必要になる。Wi-Fi専用のタブレットなどでは注意が必要だ。しおりなどもなく、他のストアと比べると使い勝手ではやや劣る印象もあるが、スマートフォン、タブレットの公式アプリでは、端末を横にすると見開きに切りかわる点は使いやすい。

対応デバイス:PC(Windows/Mac)、iOS、Android
販売形式:単品、複数(全巻)セット
再DL期限:不明
決済方法:Yahoo!ウォレット、Tポイント、Webmoney(一部)


Yahoo!Japanのポイントが便利なYahoo!ブックストア


Amazon Kindleストア、電子ブック楽天Kobo
今回は、電子コミックという視点でストアを選んでみた。電子書籍全般までひろげれば、Amazon Kindleストア、電子ブック楽天Koboも魅力的なストアである。しかし、リアル書店と連携し、国内向けサービスに特化しているストアのほうが、最新コミックだけでなく、過去の名作コミックなどの収録が多く、年齢や性別に左右されず幅広いユーザーのニーズに対応できているように思えた。また、対応端末面も、パソコンや公式アプリ意外でも読めるなど、柔軟性が高い印象だ。

逆に、最新コミックや最新コミック、人気コミックが中心であったり、スマホやタブレットだけでの利用が中心であったりすれば、Amazon Kindleストア、電子ブック楽天Koboでも満足できるだろう。


●電子コミックからみた電子書籍ストアの注意点
電子書籍で注意しておきたいのは「購入した電子書籍の権利」だ。たとえばAmazonストアで購入した電子コミックは、他のストアやアプリでは見られない。つまり、別のストアに乗り換えると、それまでに購入した書籍は無駄になってっしまうということだ。
これが紙の書籍にくらべ、「収納場所をとらず、どこにでも何冊でも持ち運びできるメリット」がある電子コミックの唯一の問題だ。

★ストア選びのコツは「立ち読み」を活用すべし
ここで、手軽にできて、お金もかからないストア選びのテクニックをお教えしよう。
ストア登録の前には、必ず「立ち読み」をしておくことだ。
「立ち読み」は、実際にコミックの最初の数ページだけが無料で読める機能だが、立ち読みすることで、そのストアの購入コミックのダウンロードや表示など、実際の読書での表示や使い勝手がはっきりわかるのだ。


このように電子書籍にも数多くのストアが存在し、電子コミックに強いストアを比べてみても、それぞれに特徴があることをおわかりいただけただろうか。

人気タイトルなどはどのストアでも読めたりするが、マイナーなタイトルや過去の名作コミックなどは、ストアによってあったりなかったりする。ストア登録の前に、作品・著者名での検索や立ち読みなどを活用し、登録するストアを決定して欲しい。

電子コミックは、すでに十分に楽しめる環境が整っている。これを機会にぜひ利用してみてはいかがだろうか。

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甲斐 寿憲