社内恋愛が起こりやすくなる原因は?「単純接触効果」

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職場にいる異性にドキドキしてしまうこと、ありませんか? 仕事とはいえ相手を「異性として意識しないようにする」というのは難しいモノ。ただし社内恋愛が起こりやすい理由を知っておけば、自分の気持ちを客観的に把握しコントロールすることも可能です。

恋しやすい女性なら、ぜひ参考にしてみてください。

■同じ異性と、長い時間仕事すればするほど、社内恋愛に発展しやすくなる

どんな異性でも、少なからずひとつやふたつは「異性としてすてきなところ」を持ち合わせているもの。それは全て人にとって同条件であるはずなのに、なぜか長い時間を一緒に過ごす人ほど「すてきなところ」を意識しやすく、時めく気持ちが長続きしやすいようです。

それは一体なぜなのでしょうか?

アメリカの心理学者、ロバート・ザイオンスが実験で被験者にいろいろな人の顔写真を見せて、その回数と好意の関係を調べてみたところ、顔写真を見た回数が多い人ほど被験者から好意を感じられやすくなるということがわかったそうです。

これを「ザイオンスの法則」と言います。

芸能人やアーティストがたくさんの人から好意を寄せられ、時に会ったこともない人から恋心を抱かれるのは、この法則に由来しているからです。社内恋愛でも、これと似たようなことが起こっています。毎日、顔を見合わせる回数が多い、時間が長い人ほどすてきなところ」を再確認しやすいため、好意を抱きやすく維持しやすいのです。

これは「単純接触効果」とも呼ばれています。

■社内恋愛が失敗しやすいパターン「一面しか見ていない」

社内にすてきな人がいて、その人と一緒に仕事する機会が多いと、「ザイオンスの法則」や「単純接触効果」の働きで恋に落ちやすくなりますが、それだけで恋に落ちると失敗しやすくなります。それは芸能人やスターに憧れるように、その人の一面しか見ていないからです。

特に上司・部下の関係だと、それが起こりやすくなります。

上司・部下の関係の場合は、「上司(部下)としてかくあるべき」という考え方から、人に接する態度を意識的に変えています。これを勘違いしたままだと、プライベートの相手の姿を知った時に、「こんな人だとは思わなかった」なんてガッカリする原因に。

仕事を失う恐怖心から、なかなか別れられず、ずるずる社内恋愛を続けてしまうという最悪のケースに発展することも考えられます。

■社内恋愛が成功しやすいパターン「相手をよく見る」、「秘密を完璧に守る」

社内恋愛を成功させるには、「相手をよく見て、恋愛対象かどうか判断する」ことが大切です。幸いなことに社内恋愛は相手を知る時間や機会が、たくさんあります。一面だけでなく、多面的に相手を見るチャンスもたくさんあるのです。

自分と相性がいいかどうかを客観的に判断し、「一時期の恋愛」で終わらない、「将来のパートナー」を見る目線で相手をチェックするようにしましょう。

また、ただの社内恋愛から結婚まで発展させていくには「完璧に秘密を守る」ことも大事です。社内恋愛は2人だけの問題ではなく、社内全体に影響を及ぼす複雑な問題。人間関係のバランスを、社内恋愛が一発で壊してしまうこともあるため、恋を大切に育みたいなら時に味方を裏切ってでも「完璧に秘密を守り通す」ような覚悟が必要です。

社内恋愛は仕事もプライベートも理解しあえる、すてきなパートナーにめぐりあえる恋愛方法ですが、一方で仕事も恋も同時に失ってしまうという恐ろしい側面を持ち合わせています。ぜひ客観的に冷静な目線で恋愛を見ることも、忘れないようにしてくださいね。