ベルギー戦快勝をセルジオ越後氏も称賛「MVPは本田。皆の不安の眼差しがチームを変えた」

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 19日に日本代表対ベルギー代表戦が行われ、日本が3─2で勝利した。ホームに大観衆を集めたベルギーに対し、日本はミスから先制を許したが、前半のうちに柿谷のヘディングゴールで追いつくと、後半に入り本田が逆転ゴールをゲット。さらに柿谷のアシストから岡崎が決めてリードを2点に広げ、セットプレーから2失点目を許したもののそのまま逃げ切った。

 結果だけでなく内容もポジティブだった試合に、普段は辛口でならす解説者のセルジオ越後氏も次のように称賛した。

「今日は本当にいい試合だった。内容だけでなく結果を求めた中で、きちんと結果もついてきたのは素晴らしい。この遠征は1勝1分けの勝ち点4。10月の遠征が1試合目だとすれば、来年の本大会でグループリーグ突破の可能性を示した、というところだ。ベルギーは高さがあってフィジカルコンタクトに強かったけど、日本の良さであるダイレクトプレーに弱かった。そこがピタリとはまった。怖さがあったのはセットプレーだけだったね。それ以外で日本が崩されたというシーンはないし、特にベルギーのダブルボランチは攻守に全然機能していなかった」
 
「今日の試合で一番素晴らしかったのは間違いなく本田だ。ゴールシーンだけでなく、守備での貢献度が高かった。すごい運動量だったよ。気持ちの伝わるプレーだった」

「課題は、やはり失点の多さだ。10月からの4試合で、7失点。全試合で先制を許している。攻守のバランスの話にもつながるが、ここは放置してはいけないだろう。この遠征で日本代表が蘇った要因の一つとして、メディアやファンがようやく監督やチームに対して懐疑の眼差しを向け、疑問の声を上げたこともあるだろう。それによって選手たちの目の色も変わった。だから勝っても課題は残して、そこは追求していかなければならない。大事なのはW杯本番で勝つことだからね」