辛坊治郎さん「自己責任論には反論できない」「お金は払わない」「再チャレンジする気持ちも」文春と新潮にコメント
ニュースキャスターの辛坊治郎さんと盲目のヨットマン岩本光弘さんがヨットで太平洋で横断中に船内に浸水、救助を要請し6月21日に無事救助された件。
6月27日発売の『週刊文春』と『週刊新潮』はいずれも3ページの特集記事を掲載している。新潮は4時間にわたる独占インタビューである。
新潮で辛坊さんは、税金で助けられることになってしまって申し訳ないと謝罪し、
「9年前、イラクで人質にされた高遠菜穂子さんたちに対し、自己責任論を持ち出して批判しました。これでは、言ってることとやってることが違うじゃないかと厳しい指摘があるのも承知しています。私には反論できません。」
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という記事でもお伝えしたが、「『24時間テレビ』の放送に間に合わせるために出航を急いだのでは?」という疑問について否定。そして、「読売テレビでこの航海がとりあげられたが、系列局であるものの日本テレビは関係ない」としている。
しかし、文春によれば「本人は否定しているが、成功していれば24時間テレビで大々的に紹介していたであろう」とのこと。
文春は辛坊さんの救出で4000万円の税金が消えたとして、辛坊さんに費用を払う考えがあるのか質問し、
「“払います”と言えば、助けてくれた自衛隊員が喜ぶと思いますか。命をかけて助けてもらって、それが金かよって思わないか。目の前で命がけの彼らを見ていて、それで金払いますとは言えないだろ……」
という辛坊さんのコメントを掲載。それゆえ特集の小見出しが「本誌直撃に“金は払わない”」となっている。
また、新潮のインタビューでは最後にこう締めくくっている。
「なによりもヒロさんを無事、家族のもとに帰せるのが嬉しかった。でも、ヒロさんの夢は叶えてあげられなかったから、万一のことがあっても国に頼らないだけの準備をし、自己責任で再チャレンジする気持ちがないわけでありません」
※画像は『ブラインドセーリング』のホームページより引用