「これが、息子が2歳になってからの最新の写真です。ブログもやめたので、誰にも見せていないんです」と、うれしそうにiPadで長男・真輝ちゃん(2)の写真を見せてくれたのは、野田聖子衆議院議員(52)。彼女は、’11年1月6日、長男・真輝ちゃんを50歳で出産した。

しかし、真輝ちゃんは生まれる前から臍帯ヘルニアと心臓疾患を患っており、誕生直後からNICU(新生児集中治療室)へ。その後、さらに食道閉鎖症であることも判明。一時は、呼吸停止状態に陥り、命の危険にもさらされた。一命は取りとめたものの、今度は脳梗塞を起こして右半身まひの状態に。また、自力での呼吸がおぼつかず、気管切開し人口呼吸器が付けられたため、声も失った——。

そんな真輝ちゃんだったが、最近では日に日にいろいろな意思表示を見せてくれるようになったという。

「最近、チューもしてくれるんです。『真輝くん、チュッ!』と言うと、私の唇に”チュッ”としてくれるんです。親馬鹿ですけど、そういうのがうれしいんですよね。ほかにも、気管切開して人口呼吸器を付けているので、普通は声が出ないはずなんですけど『野田真輝くん!』と言うと『ああ〜っ』って言うんです。呼吸器が外れて、そして言葉が話せるようになったら、『ママ、好き!』って言ってもらいたいですね」

半身まひのため全く動かなかった右手も、すこしずつ動くようになったと話す彼女の目元には、きらりと光るものがあった。誕生以来、病院を出ることすらできなかった真輝ちゃん。だが、ついに4月に退院する日を迎えるまでに回復した。

「この前、先生も『暖かくなってから出ようね』と言ってくださって、何もなければ4月中にはお家に帰ってこられるとかなと思います。帰るも何も、真輝は初めて家に帰るんです。一緒に暮らすのは楽しみだし、ドキドキします」

生まれてから4月の退院まで、涙の奮闘820日。母の願いは天に届いた——。