日本のアニメや漫画、ゲームは壮年のキャラの活躍が少なく、少年キャラが主人公の作品ばかりだという指摘はよく出ますが、そこからもう一歩踏み込んで「おばさんキャラが活躍する作品が少ないのは何故だろう?」ということを不思議に思った中国オタクがいたようで、中国のネットではちょっとしたやりとりが行われていました。

********* 日本のアニメや漫画、ゲームは少年の主人公ばかりとか言われているけど、有名作品に少ないだけでおっさんが主人公の作品はそれなりにあると思う。しかし、ふと思いついたんだがおばさんが主役扱いの作品ってあるんだろうか?

 言われてみればそうかも。おっさん系の主人公に関しては最近のアニメだと「TIGER & BUNNY」、昔のでも「カウボーイビバップ」「ZOE」「シティハンター」とかあるけど、女の場合は思いつかんぞ……

 「めぞん一刻」の音無響子はおばさんって扱いじゃなかったけ?

 言われてみれば、それなりに年齢のいった女性キャラで美女キャラ枠でもなく普通に活躍しているのは珍しいよね。あと、「めぞん一刻」の管理人さんをおばさんと呼ぶヤツはちょっと俺と「お話」しようぜ。

 視聴者に感情移入させるキャラってどうしても美形になるから、「おばさん」じゃなくて美女になっちゃうように思う。

 アニメや漫画で「若くない」女性キャラで主役級キャラの場合、美女系のキャラとかはいるけど「おばさん」て感じのはマジで少ないような。

 そこん所はあれだ、女性主人公キャラの「設定上」は「平凡で特徴が無い」「別にカワイイわけでも美人なわけでもない」というのに似ているんじゃないか。感情移入する対象はそれなりのレベルが無いと受け入れてもらえないんじゃないかね。

 えーと、メインキャラなのかちょっと微妙な所だが「ちびまる子ちゃん」のお母さんとか?あとは「クレヨンしんちゃん」のみさえとか。日常系のコメディ作品で家族がメインになる作品の場合、母親はおばさんキャラなことが結構あると思う。

 「あたしンち」はまさにおばさんキャラが活躍する作品だと思うぞ。でも、日常系のコメディ以外ではおばさんが中心人物になるってのは思い浮かばないな。

 やはりおばさん主人公が目につかないのは、アニメや漫画を見ている層の影響なんじゃないかと。男性キャラの場合は歳とったおっさんキャラでも男女共に需要があるが、おばさんキャラの場合はどこにも需要が無い。

 二次元の場合女性に関しては一気に老人になるといったイメージだ。ただメインキャラでなければおばさんキャラは珍しくないから、デザイン方面の問題ではないはず。だとすると、やはり需要の問題か?

 おばさんキャラが主役の作品はテレビドラマとかの領域になっちゃうんじゃないだろうか。アニメや漫画、ゲームではユーザーの需要的に難しそう。

 いわゆる「おばさん」なキャラって視聴者がカッコイイと感じられる範疇に入っていないからでしょ。男のおっさんキャラにしても大体はクールだったりマッチョだったりしてカッコイイキャラで、デブで汗かきなおっさんキャラみたいなのはなかなかメインで活躍するキャラにはならないわけだし。*********

 アニメや漫画に出て来るメインキャラで、年齢的に中年に達しているようなキャラは特に珍しくもないですが、「おばさん」という言葉から感じられるイメージのキャラとなるとかなり少ないのかもしれませんね。(執筆者:百元籠羊)