7月に舞台復帰を果たし、10月には一度はお蔵入りかと言われた主演映画も無事公開された。市川海老蔵が順調に元の生活を取り戻そうとしている一方で、?あの事件?のもう1人の当事者は塀の中で怒りの炎を燃やしているという。伊藤リオン受刑者の元同房者が、懲役有名人たちの生肉声を明かす。



「チョーエキ(受刑者)の仲間に言われて顔を見たら、確かにそうだった。ずんぐりとした体型の男だったよ。でも、中ではおとなしくしてたな。有名人はただでさえ目立つから、いじめの標的になることもある。今だけは静かにしてるんだろうよ」今回、本誌に生々しい告白をしてくれた、多田和夫氏(仮名)は先頃、北関東の刑務所から出所してきたばかりの元受刑者だ。

 かつて覚醒剤に明け暮れていた多田氏は、刑務所に出たり入ったりを繰り返してきたヤクザ者である。

 そんな多田氏が直近の刑務所ライフで出会ったと、冒頭の証言で明かした男こそ、昨年、東京・西麻布の飲食店で市川海老蔵(33)に暴行して重傷を負わせた伊藤リオン受刑者(27)だったというのだ。

「俺の作業が『図書』だった。チョーエキが読んだ本を出し入れして管理する仕事だな。そしてリオンは、『中央計算』だった。チョーエキの作業報奨金や差し入れの金を1円単位で計算する作業だよ。この2つは同じ部屋で作業するんだ。ただオヤジ(刑務官)に聞いたら、リオンは『仕事ができねえ』って(笑)。計算ができねえのか、仕事に慣れないだけかは知らねえけどな」(前出・多田氏、特に否定していたが、一説には海老蔵が先に手を出したとも言われる。同席していた伊藤受刑者がこれに怒りを爆発させ、海老蔵を殴打。海老蔵は左頬骨を陥没骨折するなど、全治2カ月の重傷を負ったのだ。会見時に見せた痛々しい姿はいまだ記憶に新しい。

 結果、伊藤受刑者は今年の3月14日に懲役1年4カ月の実刑判決を受けたのである。その服役先が多田氏の待つ北関東の刑務所だったようだ。

「リオンと話したけど、まだ海老蔵に怒ってたな。興奮を押し殺しながらも『出たら、あの野郎はタダじゃおかねえ!』ってよ」

 何とも物騒ではある。