リーグ戦で浮き沈みのあるパフォーマンスを見せているナポリは、前節カターニア戦も敗北に終わった。だがチャンピオンズリーグ(CL)では、「死のグループ」を戦っているにもかかわらず、まだ無敗を維持している。

マンチェスター・シティとの開幕戦は引き分け、ホームでのビジャレアル戦を制し、続くサン・パオロでのバイエルン・ミュンヘン戦も1−1のドローに終わった。2日、ナポリは再びバイエルンと対戦する。舞台は今季のファイナル開催地、ミュンヘンのアリアンツ・アレーナだ。ナポリはアウレリオ・デ・ラウレンティス会長が言うように、堂々と敵地での一戦へ臨む。

ワルテル・マッツァーリ監督率いるナポリは、イタリア国内でも欧州の舞台でも、ビッグクラブ相手に素晴らしい戦いを見せてきた。こういう試合では、自然とモチベーションを感じるもので、特に才能を持つ選手たちはそのポテンシャルを発揮できるものだ。

実際、FWエディンソン・カバーニはCLで2ゴールを挙げており、MFマレク・ハムシクはビジャレアル戦で得点を決めている。FWエセキエル・ラベッシはマンC戦でクロスバー直撃のシュートを放ち、バイエルン戦ではマン・オブ・ザ・マッチとなった。

リーグ前節のカターニア戦では、ハムシクがベンチスタートとなったが、敵地でのバイエルン戦では、全員がピッチに立つだろう。ローテーションは採用されず、レギュラーが全員出場することになる。唯一の例外は、出場停止のDFパオロ・カンナヴァーロの代役となるDFフェデリコ・フェルナンデスだ。カンナヴァーロは遠征に帯同せず、ナポリに残って練習をする予定だ。

だが、ミュンヘンでは8000人ものファンがナポリを応援すると見られる。3000人はチケットを確保したナポリの人たちで、残りはドイツに移民しているナポリ人たちだ。彼らは、22年前と同じ結果を期待している。当時は2−2で引き分けた。だが今回は、ディエゴ・マラドーナがいない。より厳しい一戦となるだろう。