チャンピオンズリーグ(CL)のバイエルン・ミュンヘン戦で、FWマリオ・ゴメスのPKをセーブし、あらためて好調であることを示したナポリGKモルガン・デ・サンクティス。EURO12予選の北アイルランド戦で、3年ぶりとなるイタリア代表戦復帰も果たした同選手は、喜びをあらわにしている。

「個人的には素晴らしい時期にあるね。ただ、自分がチームの4番目のテノールだとは思っていない。違いをつくるのはいつだって、前線の3人(エセキエル・ラベッシ、エディンソン・カバーニ、マレク・ハムシク)だよ」

だがバイエルン戦では、彼こそが主役だった。

「バイエルンはCL制覇に向けて最も戦力を整えているチームの一つだ。前半はかなり苦しめられた。でも後半は、PKを別にして、拮抗していたと思う。素晴らしい雰囲気の中で、僕らは重要な1ポイントを獲得することができた」

ゴメスのPKをセーブした彼の功績は大きい。『ラジオ・マルテ』に対し、デ・サンクティスは次のように話している。

「GKは誰でもそうだけど、僕もPKキッカーのデータを持っているんだ。彼は普段、強く、クロスに蹴ってくる。でも、逆サイドを狙うことも多いんだ。今回もそうなった。彼がゴール隅に蹴らなかったのは幸いだったね」

これでナポリはCLグループリーグ突破へさらに近づいた。

「3試合を終えて僕らは2位につけている。3位でもヨーロッパリーグに出られるけど、僕らはCLに残りたい。マンチェスター・シティとの試合が決め手になるかもしれないね。ただ、ビジャレアルも終わったわけじゃない。ミュンヘンでのバイエルン戦が終わったら、どうなるかがもう少し分かるだろう。バイエルン戦でも結果を残したい」

だがその前に、セリエAのカリアリ戦を考えなければいけない。

「厳しく、難しい試合になるだろう。僕らはすぐにリーグ戦でも勝ち点を積み上げられるようにしなければいけない。リーグ戦はいつだって難しいんだ。正しいメンタリティーで試合に臨む必要がある。組織的に、力とクオリティーを発揮していかなければいけない。去年はうまくやることができた。それをコンスタントにやれるようにしたいんだ。だから、イタリア国内では、上位5チームの中に入り、来年もヨーロッパの舞台で戦うことが目標だよ」