ナポリが26日、インテルからFWゴラン・パンデフを獲得した。同日午後にリッカルド・ビゴンSD(スポーツディレクター)がインテルのマルコ・ブランカTD(テクニカルディレクター)と1時間ほど会談し、交渉をまとめている。

ビゴンSDはパンデフの代理人であるカルロ・パッラヴィチーノ氏とともに、インテルのオフィスでブランカTDと会談。150万ユーロ前後(約1億6000万円)の有償レンタルという形でインテルへ行くようだ。インテルは一部のサラリーを負担すると見られる。

戦術的に、パンデフはユーティリティー性のある駒であり、FWエセキエル・ラベッシやMFマレク・ハムシクの控えとなり得る。また、FWエディンソン・カバーニを休ませるために、センターフォワードとして起用することも不可能ではないだろう。

パンデフ自身は『ガゼッタ』の取材に、「ナポリとのこの新たな可能性に満足しているよ」とコメント。次のように続けている。

「インテルを去りたくはなかったけど、ナポリは新たな経験となる。大事なのは、僕がハッピーかどうかであり、実際に今の僕は幸せだ。ナポリはビッグクラブで、チャンピオンズリーグ(CL)を戦う。どうしてこの交渉が生まれたかは知らない。ナポリは以前から僕を望んでいた。まだチームメートたちには連絡していない」

だが、ナポリの補強はこれで終わらない。DFミゲル・ブリートスの負傷離脱により、アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は守備の補強にゴーサインを出している。目標と言われるのは、ルビン・カザンDFサルヴァトーレ・ボッケッティとトリノDFアンジェロ・オグボンナだ。

デ・ラウレンティス会長は26日夜の記者会見で、このように語った。

「今朝(マッシモ・)モラッティ会長と話して、パンデフのことを聞いた。一瞬で合意したよ。彼は紳士だからね。パンデフはすごく若いわけじゃないが、すごく高齢なわけでもない。ラベッシやカバーニと共存するだけの力を持っている」

「CLの組み合わせが決まり、選手たちの調子を見極めるのを待ちたかった。ジュゼッペ・ロッシ? 彼への窓はまだ開いているよ。(守備強化のために)誰か獲得するが、ボッケッティではない。ここにナポリ出身者は来ないと言ったはずだ。オグボンナ? (トリノのウルバーノ・)カイロ会長とは交渉しない。以前に話したが、彼はオグボンナが世界最高額の宝石だと考えていた。それで彼に、だったら引き止めろと言ったんだ。私が会長である限り、カイロとビジネスはしない」

なお、G・ロッシの代理人であるフェデリコ・パストレッロ氏は、イタリア『ラジオ・キス・キス』のインタビューで、「彼は売りに出されていない。ビジャレアルが明確にしている」とコメント。その上で、「人生に絶対はない。ただ、肖像権やサラリーキャップなど、契約面で障害があるだろう。ただ、絶対にないということは存在しない」と続けている。